aquila esilio
ナマエの交友関係や外出の頻度が突然変わった。浮気を疑いナマエを付けたが、対象が多過ぎて全員と寝てんのか、その内の何人かと寝てんのかがわからず、とりあえずナマエの訪問した家の男共を片っ端から老化させた上でブン殴ってまわった。
数日後。朝のテレビのニュースでアルバニア人が立て続けに襲われるという事件が起き、被害者は全員ブロンドの白人にやられたと言っているっつー映像が流れた。老化は解除してやったが、テレビに映し出された被害者全員の顔には殴られた痣が赤黒く変色して残っていて、この中にナマエの浮気相手がいると考えるとまた沸々と怒りが沸いてきて、見られねえ顔になるまで殴るべきだったと後悔した。
しかし、全員がアルバニア人だとは思わなかった。顔立ちは南部人じゃあねえな、とは思ったが。
「……プロシュート?」
「あ?オレじゃあねーぞ」
「まだ何もいってないけど……あの被害者の人たち、私の潜入先のアルバニア人コミュニティのメンバーなんだけど」
「待て。いつから潜入してるんだ?オレは聞いてねえ」
「最近ユダヤ系のギャングがアルバニア人と癒着してるって噂があって、一週間くらい前からイタリア人との交流を深めましょうってことで潜入してるの」
「……浮気じゃあなかったのか」
「浮気?私が?なんで?」
「この前喧嘩しただろ」
「喧嘩なんか……ああ、したけどもう仲直りしたじゃない?とりあえず、それ自白と捉えます。浮気なんてあり得ないから疑わないでね。あと、アルバニア人への憎悪犯罪で捕まっても知らないから。刑期倍増よ?」
「ついでに移民のギリシャ人と出張で来てるミラノ人でも殴っとけば憎悪犯罪にはならねえだろ。それどころか減刑されて、おまけに賞状まで貰えるぜ」
「通報していい?」
流石にもう黙ったが、数日後にナマエが街中で一緒に男と歩いているのを見てカッとなって男を殴り倒せば、最悪なことにそいつもまたアルバニア人で、急いでギリシャ人とミラノ人を探し回った。