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ドーナツの穴がどうとかより
君の柔そうな唇が気になる
君の頭を探す朝集会
先生の話なんて知らない
渡り廊下の向こう側
手を振った 振り返された
5秒の世界
靴箱の前で彼らに手を振り君は駆けてくる
ふたりの顔で
文系と理系の廊下は遠くて
鼻歌うたうにはちょうどいい
誕生日席は正直
ぼっちになりやすい確率ナンバーワン
一回も泣いたことなどないような君に
涙を拭われている
「泣いている気がしたんだ」
こんな時に限って鼻が利くね
むかつく
教科書を立てて音もなく泣いた私を
知らずにチャイムは鳴る
教室に
愛と勇気とメロンパン
それさえあれば十分でしょう
2016.07.02
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