ニックス | なぁ、女にする贈り物ってやっぱり花が定石だよな? |
クロウ | “女への”じゃなくて○○にでしょ。 |
リベルト | しつこい男は嫌われるぜ? |
ニックス | ほっとけ。絶対落とすって決めたんだ。 |
クロウ | 贈り物、ねぇ? |
リベルト | 光り物とかどうよ。喜ぶだろ。 |
クロウ | あー、ダメダメ、絶対受け取らないよ。でなきゃ、受け取って、即、質入れ。 |
リベルト | おー冷た。女はリアリストだな。こっちの気持ちも考えろっての。 |
クロウ | 好きでもない男から貰ったらあたしだってそうするって。 |
ニックス | お前、外見に似合わず案外ロマンチストだよな。 |
リベルト | ほっとけ! お前に言われたかねぇわ! |
クロウ | ハーイ、お開きお開き。いいんじゃない? 花あげてみれば。○○が喜ぶところは想像できないけど。 |
ニックス | ヨシ。行ってくる。 |
クロウ | がんばって。 |
リベルト | 当たって砕けてこい。 |
ニックス | るせーよ。 |
リベルト | クロウ、賭けないか? |
クロウ | 玉砕に一万ギル。 |
リベルト | おっと……賭けにならねぇな。 |
ニックス | てめぇら……覚えておけよ? |
ニックス | よっ。 |
○○ | あんたもヒマだな。こんな辺境なところまでよく通うよ。 |
ニックス | 街中で働いてくれれば毎日会えるんですけどねぇ? |
○○ | 絶対行かない。 |
ニックス | 今日は我が姫君に捧げ物を献上しに馳せ参じました。 |
○○ | はあ? |
ニックス | どうぞお納めください。 |
○○ | 花束? また場にそぐわないものを……。完全に浮いてるじゃないか。 |
ニックス | 受け取ってくれるか? |
○○ | いらない。ウチに花瓶なんて上等なモノ、ないし。 |
ニックス | 空き缶とかでいいって。 |
○○ | 花が泣くぞ。他の女にやれよ、色男。たくさんいるんだろ? |
ニックス | ○○のために選んだんだ。お前以外に贈りたい女なんていねぇよ。 |
○○ | (ため息) |
ニックス | なあ。 |
○○ | ……。 |
ニックス | ○○。 |
○○ | ……じゃあ、もらう。 |
ニックス | マジ? |
○○ | 店長、花瓶ない? 花だって。ニックスから。 |
店長 | ニックス? 来てたのかい。おやおや立派な花束じゃないか。こりゃ一等いいとこに飾らないといけないねぇ。 |
○○ | そうしてあげて。 |
店長 | ありがとうニックス。 |
○○ | アリガトウニックス。 |
ニックス | ……どういたしまして。(つれないねぇ) |
end
2016.08.08_up
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