ちびりべ14話の改変です。
夢主不在。
myk said
ある日の昼下がり。
ケンチンを連れてファミレスでお子様ランチを食べる。今日はちゃんと旗付きでテンションは上がったが、何時もなら隣にいる宝物が居なくて唇が尖ってしまう。昨日一緒に寝たはずの#2#ちゃんだが、朝起きたら既におらず、エマ曰く「ニィに連れられて横浜で遊ぶ」らしい。帰ってきたらニィを締めようと固く決意した。とりあえず宣戦布告も兼ねてニィに「殺す」とメールを送ってみたが、帰ってきたのは頬っぺにクリームを付けながらクレープを頬張る#2#ちゃんの写真で、更に高まった殺意のせいでケータイを折るところだった。因みに写真は保存もしたし、鍵付き保護もした。オレの#2#ちゃん、世界一可愛いな、おい。
その写真を見るところ#2#ちゃんは、それなりに楽しんでいるらしい。ステラが楽しんでるなら連れ戻すのは辞めてやろう。オレって寛大だな。帰ってきてから報復するけど。お子様ランチについているスパゲティをクルクルとフォークに巻きながらニィの報復方法を考えるが、それより前にタケミっちの方が優先順位が高いことを思い出す。昨日寝る前に#2#ちゃんとも考えたが、ケンチンの意見も聞こうとオレは口を開いた。
「なぁ、ケンチン」
「あァ?」
「タケミっちって何番隊に入れたらいいと思う」
「…まだ決めてねェのか」
ケンチンは少し驚いた感じだったが、手に持っていたグラスを置いて一緒に考え出してくれた。タケミっちを入れる隊の候補は既に考えてある。だが、
「アイツにとって1番いい場所は何処だろうなって考えててさ」
「おー」
「タケミっちは何かやってくれそうな気があるからさー」
「あぁ」
「面白いところに突っ込みたい気持ちもあるんだよ」
「そうだなー」
「そう考えると難しくて。#2#ちゃんもみちくんは誰とも仲良くなれそうだもんねーって言って迷っててさ」
「確かになァ」
無難に入れるとなると2番隊だろうけど、色々起爆剤となってやってくれそうなタケミっち。2番隊でも何かやってはくれそうだが、もっと1番隊とか5番隊とか「え!?そこっすか!?」って言われそうな面白いところに入れたい欲がある。
「1番隊のところはどうだ」
「場地のところか」
もぐもぐと口の中に入れたスパゲティを噛みながら、1番隊のメンバーを思い出す。場地と千冬。特攻隊も兼ねてるから何か事を起こそうとなると真っ先に動くのは此処だろう。だけど、
「場地は何考えてんのか分かりにくいところあるけど、千冬もいるし」
「まぁね、でもなー…………なんかアイツ、場地にすぐ殴られそうじゃね?」
ボコンと殴られるタケミっちが目に浮かぶ。次いでに場地を抑えてる千冬の姿も。
面白いところでいちばん直ぐに浮かんだのは1番隊ではあったが、あの話し合いよりまず喧嘩の場地がいる時点で特に意味もなく殴られてるタケミっちが浮かんでしまい断念したのだ。#2#ちゃんも「仲良しさんになったらいい隊員になりそうだけど、最初は怪我しそうだね」って苦笑いだったし。千冬がいても手と足が早い場地の1発を止めるのは難しいだろうから、タケミっちの怪我も増えそう。怪我が多いとなると応急処置が上手い#2#ちゃんにお世話になることも増えそう。それはムカつくからオレも殴りそう。あ、もっと#2#ちゃんがタケミっちに構うことになる最悪な展開だ。
ケンチンもオレが考えていることが伝わったのか「確かにな」と言った。次に、
「じゃあ2番隊は?三ツ谷なら安心だろ」
「安心なんだよ。だからもうちょっと」
「分かる」
無難に入れるなら確かに三ツ谷の2番隊だ。
だが、面白いことを起こすならここでは無い。
「でも、キヨマサの件で揉めてた3番隊はねェだろ」
「ねェな。パーちんは馬鹿だから忘れてそうだけど、下は分かんねェし。次いでにパーちんとペーやんは直ぐ殴りそうだし」
「3番隊は武闘派集団だからなァ。4番隊は?」
「スマイリーか……。なんかアイツ、スマイリーにすぐ殴られそうじゃね?」
「確かにな」
何時もの笑顔でタケミっちをボコすスマイリーと後ろで怒った顔で慌ててるアングリーが目に浮かぶ。
#2#ちゃんも「3番隊は上は良くても下のみんなと仲良くなれるか心配。4番隊はその逆で下は良くても上が心配」とのこと。その気持ち、分からなくもなくて昨日は激しく頷いてしまった。
「5番隊は?」
「ムーチョなんて目が合った瞬間殴るだろ」
「確かにな」
「ニィの妹って#2#ちゃんのことも目に掛けてるし、#2#ちゃんと仲良しこよしなんてムーチョにバレたら、タケミっちの顔を見にニィも乱入してくるな」
「そのまま東卍VS天竺にでもなったら最悪だな」
「不可侵条約破るほどの面白さをタケミっちに求めてねェ」
いつかは関東トップを求めて天竺と争う日が来るかもしれないが、それはいまではないし、何よりニィとは毎日喧嘩してるから腹もいっぱいだ。今日もニィが帰ってきたらゴングが鳴る予定だし。
「6番隊、ステラの護衛は?。ステラとタケミっち、仲良さげ出しよ。加入条件満たしてるだろ?」
「………………ステラ過激派から殺されるタケミっちしか浮かばねェ…」
「……………………愚問言って悪い」
陸番隊。隊長が一虎で副隊長が三途の#2#ちゃんを護衛を専門にする隊。メンバーは2人以外いないのだが、それには理由がある。先ず入りたい人物の身辺調査を行い、完全クリーンな人物がチェック。その後一虎と三途から喧嘩で1本取り、道場破りが如くケンチンに隊長全員に喧嘩を売り、#2#ちゃんを最後まで守り通せるか、その覚悟があるのかのテストをする。
そして最後に最難関の#2#ちゃんと対面して#2#ちゃんが怖がらないか最終チェックを行う。人見知りが激しい#2#ちゃんはどんなに愛想がいい善人が近づいても小動物のように震えてしまい、震えさせた時点でオレ、一虎と三途から失格の判定を与える。流石に厳しすぎと言われるが、オレの#2#ちゃんを怖がらせて五体満足帰してやってる時点で甘いだろと思う。
全てクリアしたもののみ入隊が決まる。
オレとしては#2#ちゃんを怖がらせなくて、死ぬ気で#2#ちゃんを守る覚悟があるなら陸番隊に入隊するのは構わないと思っている。東卍の、オレの弱点でもある#2#ちゃんを守ってくれる人は1人でも多い方がいいからだ。基本2人で行動を共にしてるし、1人行動を今後させるつもりはないが、もしかしたらの場合がある。それこそ抗争の時だ。オレはチームを動かさなきゃいけねェし、前にでるなきゃいけない。そんな危ない所に#2#ちゃんは連れて行けない。家で大人しくさせるつもりだが、最悪拉致される可能性だってあるし、何より#2#ちゃんと約束した『#2#ちゃんの前で喧嘩しない』がある限り、無闇矢鱈に#2#ちゃんの前で暴れる訳にも行かない。その時に陸番隊のような護衛専門の奴らに#2#ちゃんを守らせて、オレは敵を潰すだけに専念する。だから、護衛は多くいた方がいいと思うが、#2#ちゃん過激派は「何処の馬の骨か分からねェ奴に#2#ちゃんの視界に入って欲しくないし、触れてほしくない!!穢れるだろ!?!?俺の天使は俺が守る!!!」「マイキー×ステラ以外地雷です推しCPを守るために俺はここに居ます邪魔する奴は全員殺す」と発狂し呪詛を撒き散らすのだ。他所から東卍のパンドラの箱・同担拒否過激派オタクの末路と言われているらしいコイツら。そんなところにタケミっちを突っ込んだらアイツら何を仕出かすか………。
喧嘩は弱いが度胸はある。約束すれば#2#ちゃんのことも死ぬ気で守ってくれるそうなタケミっち。オレとしてもここに入れるのは面白いと思っている。#2#ちゃんも珍しくみちくんと初対面の時からあだ名をつけて懐いているようだった。だけど、あの過激派共はそれを許してくれるのか……いや無理だろ。
「何処の隊よりもボロボロにされそうだな」
「怪我したタケミっちを治療するステラを見て、更に悪化する。一瞬で血の海だな」
「#2#ちゃんは結構乗り気だったけどな。タケミっちが入ってくれるの。めちゃくちゃ喜んでて可愛かった」
「それ一虎と三途、あとイザナさんには言うなよ、マイキー。タケミっち、夜道歩けなくなるぞ」
「流石に言わないよ、ケンチン……」
でも1、3、4、5、6番隊がダメとなると
「やっぱり2番隊しかねーか」
「そうだな。そこが1番安全だろ………てか、元々そこしか選択肢ねーだろ」
「だな!」
「三ツ谷なら間違いねェし、何より直ぐ殴られたりしねー」
「うん。あーー!よかった、やっと決まった」
ここの所ずっと考えていた悩みがひとつ解決してスッキリした。思わず伸びをしてしまうくらい。
2番隊ならタケミっちも怪我しねーし、#2#ちゃんに介護されるなんて羨ましい姿を見なくて済むし、よかったよかった!。ケンチンもスッキリしたのか置いていた飲み物を飲み始める。
「しかしよー」
「ん?」
「なんで俺ら」
「うん」
コトンと空になったグラスを置いて、ケンチンは真面目な顔をして言った。
「そんな直ぐに殴られそうな奴、仲間にしてんだろうな」
「オレら周り直ぐに殴りそうな奴ばっかなのにな!」
「全くだ」
何処かでタケミっちが騒いでる気がしたけど、オレは再びお子様ランチに手を付け始めた。
あー、#2#ちゃんに会いたい。
【top】