■■■■■■■■ コマンドプロンプト


フラーレン・ブラムクロル(HRH版)

Birthday:10/10
Gender:♀
Age:24
Height:165(ヒール込みで170)cm
Weight:57kg
Like:科学全般、ブラックコーヒー、エナジードリンク、栄養補助食品
Dislike:不道理、裏切り、胡瓜
NaturalEnemy:ヴィクター・ヴァレンタイン、アッシュ・オルブライト
hobby:研究・実験、開発、カルテ整理
Specialty:化学式暗唱、科学分野だったら何でも出来ること
ImageColor:スチールグレー
ImageVoice:早見沙織

 もしも最初から別世界に生まれていたら? というフラーレン・ブラムクロル。その為、同一人物であって同一人物ではない。その為、異なる面もある。
 この世界のフラーレンはある程度は名のある科学者夫婦の元ニューミリオンに生まれ、ニューミリオンで育った。しかし結局は生まれ持ってしまったその『頭脳』によって一家の仲は徐々に破綻し最終的には一家離散となり、彼女は捨てられた。――皮肉なことに10歳の誕生日の出来事だった。

 そして、フラーレンの『頭脳』を利用したかった研究所に引き取られる。まだ幼く、傷心の中にいた彼女は研究所の思惑を遥かに超えて優秀すぎた。最初はその恩恵に預かって名を上げていた研究所もその優秀さはあまりにも異質だと感じるようになり、次第に内心疎んだり妬んだりする人々が増えていった。彼女もそれは感じていたものの、表面上は優しく接してくれること、そして成果は評価してくれることに目を逸らして半ば縋るように研究所の人々のためにと尽力していた。もう二度と大切な人達に捨てられたくないから。
 彼女の願いは届かなかった。イクリプスが台頭しはじめてきた頃――15歳の時に研究所はイクリプスにとっては不都合な研究をしていたため襲撃を受けるが、研究所の人々はフラーレンの身柄を売り渡して交渉し、生き長らえようとした。しかし元から壊滅が目的だったイクリプスは研究所を壊滅させる。そしてフラーレンに目を付けたところをジェイによって救出、HELIOSによって保護される。

 だが度重なる裏切りから人間不信かつ無意識に他者への恐怖を植え付けられたフラーレンにとってはもはや助けてくれた存在ですら信用ならず、このまま保護されるような立場に甘んじていたらまた利用され裏切られるだけと考えた彼女はノヴァ博士に掛け合い、ノヴァとヴィクター……将来的には研究部に入所し、組織に少しでも馴染むように師事している立場にする事を提案。立場上は二人の教え子となるがヴィクターとは余り反りが合わず実質的にはノヴァの教え子として18歳のときにオスカー、アッシュと共に正式入所、研究部所属となる。
 その頃から優秀さを遺憾なく発揮し、多少のやっかみは受けどやはりノヴァとヴィクターの教え子であるということとヒーローの特性上その『頭脳』も概ね受け入れられることとなった。だがアッシュからはギーク扱いされた事が発端で言い負かせてしまい、危うく殴られかけることになった。その時はうまく言葉で躱したがフラーレンからの心象は底辺、更にこの後のグレイの件で最底辺へと堕ちた。
 実質的な入所がジェイの教え子になる10期生と同じかつオスカーもブラッドと主従関係を組んでいる上にイアリティアもジェイの世話になっていたりからか、10期生とは比較的仲が良く、ノヴァの教え子という立場からマリオンも同様。助けてくれたジェイやノヴァもそれなりに仲が良い。とはいえ、過去のことから信頼とまではいっていない……のだが、その反面どこかで兄姉、父等のように見ている節がある。マリオンは兄なのか弟なのか複雑。性格や年齢的には弟だが、関わった期間で言うなら兄。

 ロスト・ゼロ後、20歳になり実績も上げ前々から問題に思っていた点――医療専門の部門がないのを解決するためにロスト・ゼロの件を引き出し、身体的な外傷は研究部でもどうにか出来るかもしれないが、それにも限りがある上に精神的な問題はサブスタンスの治癒能力でもどうにかならないという理論を上層部に訴えかけ、医療部を設立、部長となる。
 物理的、状況的な証拠が不十分かつブラッドの不審な態度からディノの死亡報告は信じておらず、部署が変わり、ただでさえ元から危険な戦闘に出向かっては無茶しがちではあったもののディノの件から更に無茶をするようになったイアリティアに心配から指摘をしていたものの、無茶をする彼女に根は人間不信かつ他者への恐怖を持っていることと苛立ちからかあえてディノの件を持ち出した皮肉を言ってしまったことから仲は冷え込んでしまい、医療部に来ず報告すらしなくなった彼女に後悔してノヴァ博士に頼み込んだりもしていた模様。

 13期が入り出し、ブラッドがメンターリーダーとなる時にグレイとアッシュの経歴を見た上で、そして彼も知っているはずなのに同じセクターに配属したことやメンターがキースのみの配属というチームに唖然。理由を察したフラーレンは反対していた司令と共に苦言を呈するが強行され、悩みの種が増えることに。
 その頃にリリーやジェイに吐き出そうとするも、吐き出すならやはり酒の力ということになり、酒に溺れるキースを医学に携わるものとして注意していたりしていたものの実際どのような様子で摂取しているのかは自身の目で見たことがなかったということやあまり気は進まないが自身も実際にそろそろ限界を知るべきということと話を振ったのは自分のため、翌日はオフということもあって長年触れる機会のなかったアルコールに手を出した結果――予想以上に弱かった彼女は、早々に酔いつぶれてぽろぽろ泣き出し、キースに「置いていくな」と泣きついてしまう。これはお開きだ、となり放っておけなかった彼はエリオスタワーにあるフラーレンの自室に送ろうとするも、「いやだ、いやだ」と幼児退行している彼女を仕方なく自宅に送る。
 そして翌日、彼は何故か自分が手を出したかと勘違いした彼女の誤解を解いて以後は呑みに連れ出すにしてもノンアルコールのものだったりと気を遣ったりどこか放っておけなくなった面が見られるようになった。が、キース自身もディノの件などがあり世話を焼いてやる程の余裕はなく、フラーレン自身も忙しく平気な素振りをみせていたためそれ以上の感情に発展することはなかった。ちなみに彼女自身もこの一件で限界を知ったらしく、呑みに付き合うときもキースに勧められたノンアルコール、たまに度数が低いものを一杯嗜む程度にしている。

 イーストのグレイ・リヴァース不正入所事件では糾弾はそこそこにしつつもイクリプスが関与している可能性かつ危険な薬物が流通しているという医療関係者としての観点やHELIOSの沽券に関わりかねない事件という理由を重ね、ヴィクターの意見にその倫理観の欠如に嫌悪感を抱きつつ不本意ながらも追放するにしても保護かつアッシュの長期的な加害行為と薬物による精神的外傷の治療をさせるべきだと提唱。追放こそはされなかったものの、当初の通りにグレイの定期的な治療、経過観察に当たる。グレイ曰く、ちょっと怖いところもあるけど話しやすいようにしてくれたり話をよく聞いて返してくれるらしい。フラーレン自身もグレイには好感を持てるタイプであり、色々と興味深い内容の話もしてくれるため良好な関係を築いている模様。

 ディノ・アルバーニの件ではキースやイアリティアのことでブラッドに苦言と色々と杜撰な動きに呆れの言葉を呈するものの帰還の際には医療部として協力。イアリティアの言葉の元ノヴァ、ヴィクターと共に洗脳を解いた――はいいが、今度はイアリティア・マクスウェルトの件――フラーレンが持つ本当の恐怖は、裏切られることもだが捨てられることや置き去りにされること。一連の騒動などでそこを刺激されていたところにイアリティアのことが重なり、内心罪悪感や不安で参っていたところを以前から気にかけていたキースが見咎めて初めて本心を垣間見せる形に。
 その後、無事イアリティアも目覚めその時にディノとイアリティアが恋人同士になったことを知り、泣きそうになりながらもずっと伝えたかったこと……ロスト・ゼロ後の言葉を謝罪。
 ディノの提案でピザパーティーをやるもその際に気が緩んだのか普段はたまにしか飲まないようにしていた酒も飲みはじめ、そろそろ酔いが回るであろうと判断したキースが止めようとするも間に合わず、案の定酔ってしまう。そして罪悪感や不安の反動か大泣きして幼児退行しながら奥底に秘めていたもの全てを吐露し、周りを驚かせる。酔い方を知っていたキースですらも衝撃の余り固まるが、その言葉を聞いて完全に放っておけないのは自分とフラーレンは似た者同士なのかもしれないと思いつつピザは残っているもののお開きに。ちなみにピザはディノが美味しく頂いた。

 その後はイアリティアとの仲も良好になり、小言はいいつつもちゃんと心配だということを伝えるようになったりグレイと同じく経過観察することになったディノとそしてイアリティアのために専用の冷蔵庫を用意したり(中身は冷凍ピザと氷菓系が大半だが一応怪我を冷やしたり熱を出した人のための氷嚢や氷枕も入っていたりする)精神的なケアの一環と言ってグレイにもゲーム機とソフトを複数用意してやったり、その他ルーキー達も迎え入れるようになり心境的な変化と比例して色々と物が増えた。アカデミーの保健室みたいだというのはアキラ談。
 ちなみにメンターは許可制だが、アッシュは基本出入り禁止でキースも大体理由が理由(二日酔いだとか)で断って突っ返そうとするも頼み込まれたり吐きそう……など言われてしまうと世話になってるからか、それとも……とにかく、つい甘やかしてそれなりに処置をして突っ返すのがわりと見受けられるようになっている。