今日、私は火神くんを監禁した。

「おい……どういうつもりだよ…!!」

火神くんは私を睨み付けて怒鳴る。ああ、そんな姿も愛しい。

彼は私に笑いかけてくれた。
こんな根暗で、キョドってばかりの私に。
今まで好きになった男の子たちはみんな偽物の笑顔だったけれど、きっと彼は本物。たくさんたくさん愛したら、絶対に分かってくれる。

火神くん、体格がいいからいつものようにスムーズには出来なかったけれど、薬さえ盛っちゃえば簡単だった。これで私だけのモノ。

「あの、あのね、火神くん、私ね」
「いいから外せよ!」

火神くんは後ろに回され麻縄で縛られた腕を何度も動かす。少しだけ赤くなっているみたいだ。

「火神、くん……ダメだよ。動かさないで、肌が擦れちゃうから……」
「うるせぇよ!外せ!」

睨み付けて、怒鳴り付けて、ちょっと寂しくなったけど、これからだよ。
いっぱい愛をあげるから、私の本気を知って。ちゃんと尽くすから、私を好きになって。

「好きだよ、火神くん………好き、なの」
「じゃあなんでこんな嫌がるようなことすんだよ!」
「だって、外は危険だらけだよ。危ないんだよ。だから、私が護るからね……」

そっと彼を抱き締める。
火神くんはびくりと震えたけれど、なにもしてこなかった。
いつもいつも抱き締めたら肩や首を噛まれたから少しだけ驚いた。
やっぱり、火神くんは他の人とは違う。

「外が危ない……って」

腕を緩めて、離れる。すると彼は哀れみの目で私を見ていた。
私を心配してくれるんだね。そんな顔をされたのは初めてだ。
彼を護れて、傍にいられて、素敵な一面を見つけることができるなんて、一石三鳥。
私は幸福者。