2018/11/13

おめめ

「痛っ…!」
不意に私が上げた声に、デイダラとサソリは振り返ってきた。フルフルと震えて目を押さえる私を訝しげに見つめている。
「おいどうした」
「目に何か入った……」
顔を上げて2人を見ると、ぼやーっと視界が歪んで、次の瞬間にはぽろぽろと涙が溢れてきた。痛い、なんかチクチクする。
「毛でも入ったんじゃねぇか?」
「ったく…。世話の焼ける奴だ」
不快感を拭いたくて、袖でゴシゴシ擦っていたら、その手をデイダラに掴まれて。顔を上げた次の瞬間には、目の前に2人の顔。そのあまりの至近距離に息を呑んだ。いやいや近い近い近い!騒ぐ内心を他所に、「あ、あった。オイラが取ってやるよ、うん」「馬鹿かテメェは。手で取ったら目ん玉傷付くだろうが」「それもそうか、うん。水場は…」なんて、そこで会話をしないで欲しい。
「み…っ、見ないでえっちー!!!」
いよいよ堪え切れなくなって、スパーンと炸裂した私の平手打ちは、赤く染まる夕空に響き渡った。

「2人ともお揃い。仲良しね」
アジトに帰還した後、ムスッとする2人の頬に咲いた紅葉を見て、馬鹿にするように鼻で笑った小南を2人は許さない。

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