2018/12/02
女の勘とヤキモチ おまけ
『女の勘とヤキモチA』の小話。
ヨツユたちの元を出発する前、せめてお風呂でも入って休んだらと促され、その言葉に甘えてお風呂を頂いていた。
「こうしてヨツユとお風呂に入るのも何年ぶりだろうね」
シャワーのお湯を止めて、湯船に浸かるヨツユを振り返ると、彼女はじっとこちらを見ていた。彼女は同じ女性である上に昔の馴染みなので、裸を見られる事に抵抗は無いが、そこまで見られると流石に恥ずかしいものがある。
「な、なに…?」
「あ、ごめん。その…暁の人たちに噛まれてる割には、肌綺麗だなって」
今の私の体には、傷1つ残っていない。噛まれると最長で1週間程傷が残る事はあるが、大抵は癒えて跡形も無く消える。加えて現在は、新しく入った医療担当のシラユキがいる。最近は私の力を使う機会もめっきり減っていた。
「1週間もあれば消えるよ!」
「………そう」
私は自覚していなかった。日々何度も、数人の成人男性の傷を癒すのにどれ程大量のチャクラを使うのか。そして、自分自身の驚異的な自己回復力のことも。
(気付いてないみたいだけど、相変わらず強力な回復力ね…。おまけにチャクラ量も膨大だし……)
私の無自覚さに溜息をつくヨツユを他所に、私は呑気に鼻歌を歌いながら湯船に浸かり、凝り固まった体を解す。
(みんな…、もう寝てるのかな…)
離れていても結局みんなのことを考えている私も、かなりの重症だ。
この湯から上がれば、私は出発しなければならない。それまでの短い時間、私はヨツユとの貴重な時間を過ごした。