2019/03/11
水着
「海に行きたいだと?」
全員の視線が突き刺さる中、こてんと首を傾げながら「だめ?」と聞いてみる。自分なりにあざとさを演出したつもりだったが、この犯罪者集団には通用しなかった。
「遊んでいる暇など無い。却下だ」
「えー!」
無慈悲なペインの却下に不満を漏らすものの、今回ばかりはみんなもペインに同意見らしい。くだらねぇ事言ってんじゃねえ、とデイダラにまで叱られて、シュンと肩を落とす。
「折角新しい水着買ったのになぁ…」
「「「………………」」」
ーーーー・・・・
「みんなー!見てー!貝殻!」
青い空、青い海、白い砂浜、眩しい太陽。年甲斐も無くはしゃいで、後ろにいるみんなに綺麗な貝殻を見せ付けた。あの後、何故か意見が一転して海に来ることが叶った私は、暁のみんなと共に、束の間の休暇を楽しんでいた。新しい水着も着れて大満足だ。
「眩しいですねぇ、デイダラ先輩」
「……そうだな、うん」
「たまにはいいですね、イタチさん」
「まあ…、悪くはない」
「来てよかったわね、ペイン」
「時には休息も必要だからな」
「角都ぅ、お前何そんな怖い顔して見たんだよォ」
「黙れ」
沸き立つギャラリーを横目で見て、サソリは溜息をついた。
「…この変態集団が」