手紙
八神探偵事務所の皆様へ
八神さん、最初で最後の手紙がこんなのでごめんね。私手紙って初めて書くかも。今って全部スマホでやり取りできるから、こうやって字で書くのって何か少し緊張するね。
あのね、最後に八神さんが言ってくれた言葉忘れたつもりも、無碍にしたつもりもないんだよ。でも、やっぱりまるのいないこの世界で生きるのは私には耐えられなかったみたい。毎日眠る前に明日も頑張ろうって思うんだけど、朝目が覚めてまるがいない現実が受け止められなくて、やっぱどうしようもなく苦しくなっちゃった。
でもね、これが私のハッピーエンドなんだ。笑わないでね。大人になったらまると外国に行こうって話をしてたの。誰かの指示じゃなくて、私たちは私たちの意思で生きてみたかったんだ。でもその返事を聞く前にまるが死んじゃったから。もしまるが私と一緒にきてくれるって思ってたなら、先に私が大人になったら、まるとの約束果たせないでしょ?
だからさ、死んだらまたまるに会えると思うんだ。しょうがないないなあ、なんて言ってまるなら笑ってくれると思うから。
海藤さんと杉浦さんにも私の代わりに謝ってくれたら嬉しいな。杉浦さんはあんなに必死に止めてくれたのに。ごめんね。(男の人にあんなにキツく抱きしめられたの初めてでちょっとドキドキしちゃった!)海藤さんも、私のこと笑わないって言ってくれたの嬉しかったよ。海藤さんの言葉に、すごく救われたんだ。ちょっと勇気を出して、お母さんに話してみるつもりなの。
みんなに会えて良かった。本当だよ。
いっぱい私のこと助けてくれて、ありがとう。
それから、ごめんなさい。
花織より