2018/12/02(Sun)

寝たい

みなさんおはこんにちこんばんは。
お布団からどんどん出れなくなってくる今日この頃。
12時間は寝たい。
切に願う今日この頃。

ヒプマイの妄想が止まりません。
元気があったら書くかもしれないかもしれないかもしれないネタをボチボチと書き溜めていこうかと!
ネタ投下するだけならタダ!
いえい!
相変わらず捏造の塊なのでもし読む際はお気をつけて〜



とりあえず銃兎のお話は先行公開終わりました!
ノンストップで睡眠時間ゴリゴリ削って書き上げたので、達成感やら何やらがすごいです。
また加筆修正して随時こちらのサイトでもアップしていきたいと思いますので、もう暫くお付き合いください〜0(:3 )〜



〇心傷女子と山田一郎
家庭が崩壊して母が父を殺し、その母に殺されかけた経歴を持つ少女。
その時に刺されたお腹の傷が時々痛む。
あまりのショックで神経が上手く伝達出来ないことが起こるようになる。
視野で得た情報や触感で得た情報、耳で得た情報などが脳に伝達されなくて、時々ぼんやりすることがある。
そんな少女の中で唯一生きている実感を得ることが出来るのが、腹部の痛み。
不定期に訪れるその痛みによって彼女は地に足がつくという感覚を得る。
そんな危なっかしい少女と山田一郎が出会う話。
お互い恋に落ちた2人は、少女は無自覚に、山田一郎はなんやかんやを通して自覚するようになる。
山田一郎は痛みによってでしか生きている実感を得られない少女の歪みに気付いて、自分の愛情でこの少女を救おうとする。
少女は愛情なんて遠い昔に置いてきてしまったから、彼の向けてくる感情が分からない。そういう目をしていた母親でさえ最後は自分を殺そうとしたのだから、無条件に優しくしてくれる人は危険なのだと思ってしまい、彼と、彼が持つ感情に恐怖を抱く。
彼と彼の家族を見ていると、自分が常識と思っていた家族観とは全く違うことに気付くし、じゃあ私はなんで母親に刺されたんだろうと衝撃を受ける。
自分が今まで仕方ないと受け入れてきたことが実は世間一般には異常なことで、普通であろうと振舞っていたこれまでの自分の努力が一気に無駄なことだと分かって、ショックを受けて混乱する。
山田家から逃げ出して廃墟のビルの屋上に立つ。
狭い世界だと思っていたイケブクロの街並みは上から見下ろすととても広くて、とても遠かった。
人の姿なんて米粒ほどの小ささで、少女が今まで悩んで足掻いて必死に守ろうとしていたものが実はとてもしょうもないものだったのかもしれないと感じる。
自分がくよくよ悩もうが、ここで死のうが大してこの世界には影響がない。
目を閉じて一歩踏み出そうとした時に浮かんだのは山田一郎の顔だった。
そこに山田一郎が追いつく。
自分の気持ちを告白し、絶対に傷つけないし守ってみせると言う。
彼の気持ちを聞いて、もしかして自分も彼のことが好きなのかもしれないと気付く。
引かれた腕のあたたかさと抱きしめられた時の少しの息苦しさが、堪らなかった。
じんわりと暖めてくれる彼の体温に縋りつく。
それから少女のお腹は痛まなくなった。
end!

〇文学少女と夢野幻太郎
「言葉というのはね、それだけで人を殺せるのよ」
まだヒプノシスマイクが導入されていない頃。
よく図書室で本の虫となっている少女と夢野幻太郎はいつの間にか仲良くなっていた。
彼女は本に目を通しながらその台詞を、なんてことないように言った。
夢野幻太郎にとってはじめは意味の分からない言葉ではあったが、世の情勢が変わっていき、武力が解体されてヒプノシスマイクが導入され、徐々に理解するようになる。
ポッセとしてチームを組んで暫く経った頃、有栖川帝統が道端で倒れていたと女性を家まで運んでくる。
なぜ救急車をその場で呼ばないのかと呆れるが、その女性があの日の少女の面影を残していることに気付いて自分でもよく分からないが病院へ連れて行くことを躊躇った。
人を殺せる言葉であれば、人を生かすこともできるのではないだろうか。
その日から夢野幻太郎は執筆活動の合間に自分の小説を朗読して、彼女の様子を伺うようになる。
勿論傍目からしたら恥ずかしいことこの上ないので、有栖川帝統や飴村乱数には絶対に知らせなかった。
そんなある日。
春の描写を綴ったシーンを読んでいると、彼女が目を覚ました。
「続けて?」と催促する彼女に、夢野幻太郎は動揺しつつもそのシーンの最後まで読みきる。
とても素敵な言葉たちだったと花が開くように笑う彼女に、夢野幻太郎は不覚にもときめいてしまう。
言葉は人を殺せる。これは既にこの世が証明してしまった。
言葉で人を救える。これは先程この2人によって証明された。
結局生かすも殺すも言葉次第。
命も、この心も。
夢野幻太郎宅でリハビリを兼ねたお手伝いをする彼女の後ろ姿に、彼は自分の小説から引用した一節を投じた。
彼女はそれに、同じ小説から引用した一節で返す。
夢野幻太郎は驚いた。自分の小説なぞ彼女の目に留まるものかとどこかで諦めていたから。もし彼女が読んでいたとしても、こんなに一節一節を覚える程までに読み込んではくれていないだろうと確信していたから。
「それは心の言葉ね」
「…そうですね」
「心と心を繋いで、愛を形づくる言葉」
「……」
「ね、幻太郎。それは、あなたの心の言葉かしら」
いつもの、嘘を重ねる口癖は出てこなかった。
その代わり心と称される部分が、幾分か鼓動を早めた。
この心は、生かされたのだ。
end!

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