SixTONES 

京本‪ ︎ rnsb__95108


好きって言ってほしい彼女と素直に言えない彼氏
 
『ね、大我。わたしのこと好き?』
「なに急に」
『好き?』
「めんどくさ」
『あーあ、わたしのこと好きじゃないんだ』
「そうとは言ってないだろ」
『じゃあ好き?』
「うん」
『うんじゃなくて』
「さあね」
『大我のばか』

ふてくされて膝に掛けたブランケットに顔をうずめる。めんどくさい女になりたいわけじゃない。ただ、ただちょっと不安になっただけ。言葉にしてくれないと不安になる。なんて、なんかの恋愛ソングの歌詞のような言葉がぐるぐると頭の中を巡る。ちいさく溜息をついてそのまま目を瞑ると、いつのまにか眠りに落ちていた。

「えりか?寝たの?」

「すきだよ、だいすきに決まってんじゃん」

そう呟く大我の声で現実に引き戻された。待って、まって、今の聞いていいやつだった?いや、うれしいけどさ。そういうことは、ちゃんと起きてるときに言ってよ。

「ぜったい、俺のほうがえりかのこと好きだから」

頭をやんわりと撫でられながら追加で呟かれたそれに、反応しないわけいかなかった。『ほんと?』なんて顔をあげて問いかけると、びっくりした顔をする大我。

「は!?起きてたの!?」
『うれしい』
「は?」
『すきって言ってくれて嬉しかった』
「…ん」

起きてるって分かった瞬間、いつも通りぶっきらぼうになったけど、それでもいいや。


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