ジェシー ︎ rnsb__95108
ホワイトデーのお返しは飴玉でした
『ジェシーくんって、やっぱ幼馴染さんのこと好きなのかな』
「いや〜、そんなことないんじゃん?てか、ホワイトデーにお返し貰ってたじゃん」
『飴ね。ポケットから出てきたやつ』
「あー」
『幼馴染さんは高級そうなクッキー缶貰ってたよ。ストーリー見た』
「あらら」
『負け確ってやつでは』
「まあでもさ、あの〜、あれあるじゃん、ほら、お返しの意味的な?」
『なにそれ』
「飴はさ〜〜〜、好きって意味らしいよ」
『んーー、ジェシーくんってそんな回りくどいことするんかね』
「たしかに」
『たまたまポケットに飴入ってたから、ちょうどいいってなったんだよ』
「てかさ、ジェシーに言ったん?本命チョコだって」
『言ってない、言えるわけない』
「じゃあ伝わんなくね?あいついろんな子にチョコ貰ってたし」
『言わないでくれ』
「んま、次はストレートに告白だな。当たって砕けろ!」
『砕ける前提やめてくれや』
ジェシーくんに渡した渾身の本命チョコは、「あ、そういえば!チョコありがと!」なんてポケットから急に取り出したイチゴ味とメロン味の飴玉となって返ってきた。あんなに突然渡してきた飴に”好き”なんて意味が込められてる気がしないし、そもそもお返しに意味があること自体、知らなさそう。別に高価なお返しを期待してたわけじゃないけど、ジェシーくんにとってわたしからの本命チョコはたまたまポケットに入ってた飴くらいの価値だったんだなあ、なんて落ち込んだ。その前に、あのチョコが本命だってことは伝わってないだろうし。
「あ、えりかちゃん!あの飴食べた?」
『たべたよ、1個慎太郎にあげたけど』
「………なんで、慎太郎?」
『え、?たまたま隣にいて、すごい欲しがるから…?』
急にちょっと声のトーンが落ちたジェシーくんにびびって声が小さくなる。
「えりかちゃん、ホワイトデーに飴あげる意味、調べといて」って言って去っていくジェシーくん。や、わたし意味知ってるよ、でもそれをジェシーくんが知ってるってことは、そういうことで合ってる…?て混乱しはじめる。翌日慎太郎に事の顛末を話してると「距離近くない?」って間に入ってくるジェシーくん。「あ、えりかちゃん。意味調べた?」とか聞いてきて答えに困っちゃうやつ。
はよ付き合えや。By 慎太郎