「ボク、コロモン!」
「ツノモン…です…」
「ピョコモンだよ!」
「わて、モチモンでんがな!」
「プカモンだよ!」
「ボク、トコモン!」
「私、ムンモン!」

「オレは八神太一。お台場小学校の五年生だ!!」
「おんなじ五年生の空…」
「武之内空よ、よろしくね」
「やっぱり同じ五年のヤマト…」
「石田ヤマトだ!!」
「城戸丈、六年だ!!」
「四年の泉光子郎です…」
「太一さんと同じマンションに住んでる、二年生の光之ホタルです」
「えーとそれから…」
「高石タケル…小学校二年生だよ!!」

「あれ、これで全員だっけ?」
「ミミさんが、四年生の太刀川ミミさんがいません!!」
「キャーッ!!」

「ミミちゃん!!」
「いや〜ん!!」
「クワガーモンだっ!!!」

「ミミ、大丈夫!?」
「タネモン…」
「また来るぞ!!」

「な、なんなんだよ!!これは!!一体ここは、どういうところなんだ!?」

慌てふためる太一達。それをクワガーモンは容赦なく襲う。
「うう…」

「ホタル!」
「うう、ああ…!!!」
「ホタルちゃん!?」
ムンモンとヤマトに心配されるホタル。
唸り声をやめたかと思うと、冷たい声でムンモンに命令した。
「…ムンモン、―――になりなさい」
「今は無理よ!」
「いいから!」
「今は無理っていってるでしょ!?」
「なんで今なれないの!?この役立たず!!!」

「オイ!喧嘩してる場合じゃないだろ!!!」
「ホタルなんて大っ嫌い!!!」
「私も、こんな役立たずなんてごめんよ!」

互いにそっぽを向くホタルとムンモン。唸りだしてから、ホタルの様子が可笑しい。
ヤマトはそれを感じ取ったのか、それ以来無理に叱ることはしなくなった。

「くそーッ!!あんなヤツにやられてたまるか!!」
「太一!!ムリよ!!」
「そうだ、オレ達にはなんの武器もないんだぞ!!」
「ここは逃げるしか…」

「!!」

「こっちはダメだ!!別の道を探すんだ!!」
「べ、別の道って…」

「わッ!!」
「今のうちに…」

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