「おーいなまえ!今何してんだ?」
って元気に家の外から名前を呼んできたのは幼馴染の夕。何を隠そうあたしは夕が大好きだ。だからこうやって幼馴染で家が近くて学校や部活が休みの日も会えるのは幼馴染の特権だと思ってた。でも隣のクラスの子が夕のこと好きかもみたいな噂を聞いてからはもう気が気じゃない。
『何もしてないよ〜』
って窓から応えると部屋行ってもいいか〜って言うからいいよ〜って返事して待ってるととんでもないこと言いながら部屋に入ってきた夕。
「なまえって◯組の◯◯って知ってるか??」
っていつものキラキラ笑顔で聞いてくる。え?なんでその子の事夕知ってるの?その子、夕の事好きな子だよ?
『え、っと……名前だけは知ってるけどなんで?』
「昨日連絡先教えてって言われてよ、なまえの友達かと思って教えちまった」
って言ってるけどほんとに夕があたしから離れて行く日もそう遠くないのかもって思うと体が勝手に動いていた。夕の服の裾をぎゅって掴んで消えそうな声で
『離れて行かないで…』
って無意識で言ってたみたいでちょっとびっくりしてる夕。どうしたんだ?って驚いてるけど優しく頭撫でてくれるのはいつもの事。少し落ち着いてから
『夕もいつか彼女が出来たら、もうあたしとは会ってくれないのかな?って思ったら…』
って泣きそうになるのを我慢しながら言うと
「何言ってんだ?俺の彼女はなまえしかありえねぇだろ!」
っていつもの笑顔じゃないちょっと照れた笑顔で、でもちゃんと目を見て言ってくれるからほんと男前だよねって言いながら抱きつく幼馴染ちゃん。
『あたしね、夕が好きなの』
ここから2人の新たな物語のはじまりはじまり