『蛍くん蛍くん!この人かっこよくない??』
テレビに映ってる男性アイドルを見て興奮している幼馴染ちゃんを見ながら顔を歪めている蛍くん。
「何処がいいんだか…」
『だって歌も歌えてかっこよくてダンスも出来るんだよ?』
みんなこの人の事話してるんだ〜って楽しそうに目をキラキラさせて男性アイドルを見てる幼馴染ちゃんを見てるとイライラする。
「ふーん。君ってこういうのがタイプなんだ。」
趣味悪いねって言ってやろうと思ったけどその時見た幼馴染ちゃんの顔が心底驚いた顔をしていたので言うのを辞めた。
「え、なに?」
『蛍くんがあたしの好きなタイプに興味持ってくれてる事にびっくりしてる』
「はぁ?そんなのッ」
そんなの、言えるわけない。僕が10年以上も片思いしてるなんてこのバカにバレるわけにはいかない。
『そんなの。なぁに〜?』
ほら。この玩具を見つけた様な顔。
『ねぇ。蛍くんはどんな子がタイプなの?』
「バカじゃない子」
ふふ、即答だねぇって苦笑いしながら言う幼馴染ちゃん。
『あたしはね、メガネが似合っててかっこよくて賢くて、自分の気持ちに正直じゃないひねくれ者で、でもいつも一緒に居てくれる人が好きだよ』
びっくりした。それって全部僕じゃん。
『ねぇ、蛍くん。好きって言ってるんだけど何か言ってよ』
「僕だって何年片思いしてきたと思ってんの?10年以上だよ?」
ここでこんな事言ったら君は驚くのもわかってる。自分の顔を見られるのが嫌で後ろから抱きしめてやった。
「ほら。両思いだね。」
珍しく優しく笑っているのが自分でも分かる。恋って実るとこんなに優しい気持ちになるんだ、、、。