お付き合い3ヶ月目の彼女ちゃんとお誕生日


いつもは日付が変わる前に寝ちゃうあたしも今日ばかりは呑気に寝てられない。だって日付が変われば大好きな消太くんのお誕生日だから。1番におめでとうって言いたくて1時間前から眠気との勝負は始まっている。あと2分。ドキドキしてきた。消太くんまだ起きてるかな?寝てたらどうしよう。LINEにしとこうかな?でもやっぱり声聞きたいし・・・ 。なんてぐるぐる考えていたらもう日付が変わってしまっていた。えーい!当たって砕けろ!と通話ボタンを押す。呼出音が1回2回と増えていく度に通話ボタンを押したことを後悔する。やっぱり切ろうと耳から離そうとした時にさっきまで鳴っていた呼出音が途切れた。


『えっ!?』

「えっ?ってかけてきたのはお前だろ。こんな時間にどうした?」


耳元から聞こえる声は普段聞き慣れている声よりも少し低めに聞こえる優しい声。


『えっとね、その・・・。あ!まずこんな時間に電話してごめんね。でも、そのどうしても1番最初に言いたくて。』


電話越しでもじもじしちゃってなかなか言えないあたしの言葉を遮ることなく待っててくれる消太くん。

「なんかあったか?」と優しく待っててくれるから小さく深呼吸してひと言。


『消太くん産まれて来てくれてありがとう。お誕生日おめでとう』

「なんだ。そんな事か」

『そんな事じゃないよ!1番に伝えたかったの』


そう伝えると受話器の向こう側で消太くんがふっと笑ったのが分かった。


「そうか、ありがとう。でも今日会うんだからその時でも良かったんだぞ?」って言う消太くん。分かってないなぁ。

『だってそうするとマイクが約束の時間までに絶対言うもん!負けられないもん!』


と言えばあいつもそんな暇人じゃないだろって笑う消太くん。


『今日会うまでにマイクからおめでとうあったか後で教えてね!』

「はいはい。今起きてるから朝寝坊しました。はないからな。遅れるなよ」

『分かってるよぉ~。消太くん。ほんとにお誕生日おめでとう!おやすみなさい』


お互いおやすみと伝える通話終了。1番におめでとうを伝えるミッションCLEAR!