奥さんと娘ちゃんと一緒のお誕生日
「ぱぱ~おたんじょうびおめでとう」
にこにこと朝起きてぎゅーってしてくる娘ちゃん。
「ありがとう」
って仕事に行こうとしていた消太くんから離れない娘ちゃんを引き剥がすのはあたしの毎朝の仕事だ。
『ほらもう離れないとパパ遅刻して怒られちゃうよ?』
と娘を抱っこすればパパパパといつもの行ってらっしゃいのぎゅー。
「ほら、ままもはやく!ぱぱちこくしちゃうよ!」
娘ちゃんに急かされて未だに消太くんに触れる事に照れちゃうあたしがもたもたしていると「おいで」って両手を広げて待っててくれる消太くん。消太くんの胸に飛び込み『行ってらっしゃい』と伝えてぎゅーってして離れようと思ったけどあたしを離してくれない消太くん。消太くん?と問いかけると
「お前からは言ってくれないのか?」
って耳元で言うからほんとずるいよねこ人は。
『今年も産まれて来てくれてありがとう。帰ってきたらお祝いしようね』
と言えば満足そうに頭をぽんぽんとして離れていった消太くん。そんなあたしと消太くんの様子をまじまじと見ていた娘が目をキラキラさせながらひと言。
「わぁ!ままのお顔まっかっかだぁ~!!」
「そうだな。真っ赤なママも可愛いな」
って娘と一緒になって言ってくる消太くんに、ほら遅れちゃうよ!と言えばもう行くよと言って頬へキスしてドアノブに手をかけ行っちゃった。
「ぱぱいっちゃったね。ままさみしい?」
って聞いてくる娘に
『ちょっと寂しいけど娘ちゃんが居るからママは平気だよ!パパが帰ってくるまでにパーティの準備一緒にお手伝いしてね』
今日は1日夜の相澤家の小さなお誕生日会の準備で1日があっという間に過ぎちゃうだろう。娘にはああ言ったけどほんとは早く帰ってこないかなってもう思っちゃってるあたしが居ることは誰にも内緒