左手のネイル
彼女が爪に色を乗せ硬化する作業をぼーっと眺める悟。右手を塗り終わると
「ねぇ左は僕がやっていい?」
って聞いてくるから
『いいけど可愛くしてね』
と言って左手を差し出すと
「終わるまでこれ付けててねー」
と悟の目隠しをされる。
『早くしてね〜』と言えばハイハイと適当な返事何も見えない状態で手を握られて作業されるのはなんだか恥ずかしい。早く終わらないかなと思いながら終わりを待つ。「見ていいよ」と目隠しを外され指先をみれば『すご!』この一言しか出なかった。
「なまえ他に言う事ないわけ?」
薬指以外は右手に合わせて綺麗に単色が塗られていた。薬指はお空の色。薬指には悟の目と同じ空色でキラキラしているリングネイルに仕上げれていた。
『指輪みたい…』
と言ってまだ自身の左手をまじまじと見つめる彼女ちゃんと満足そうにする悟。
「予約ね。僕のお嫁さんになってくれる?」
と指を絡めてきた悟と抱きつく彼女ちゃん。
『悟大好き!』
「ねぇ返事は?」
『まだ予約だからまだ言わない!ちゃんとしたプロポーズしてくれたらちゃんと返事言うもん!』
「なまえ照れてるだけじゃん」
『そんな事ないもん!!』
ぷくーと頬を膨らませ真っ赤ななまえを見ながら
「正式にプロポーズしたら本気で逃げられなくなっちゃうよ?」
『ずっと捕まえててよ』
微笑み合う2人