01
まだ少し寒い北の空に、思わずマフラーに顔を埋めた。
慣れないな、この寒さ。
まだこの土地に来て一週間。
そりゃ慣れるわけもない。
暗くなった通学路を一人歩いていると部活帰りだろう生徒が何人か目に入る。
わちゃわちゃと群れながら、その中に二人女子がいて楽しそうに笑っている。
マネージャーさんかな。
楽しそうだな、なんて少し心が痛くなった。
四月の第二週目―――
そんな変な時期に転校したのは宮城に住む祖父が去年亡くなり、それを追うように祖母が体調を崩したから。
とても仲睦まじい二人を見るのが好きだった私は、葬儀の日ずっと泣いていたことだけ覚えている。
本当は私を既に独り立ちしている兄の元へ置いて転校しなくても済むようにしてくれていたが、タイミングが良かったので私も着いてきたのだ。