詩集

 -想色-

See you later
*前しおり次#

話しても話しきれない
そんな日々が もう 懐かしく
気がつけば分かれ道
君は東へ 僕は西へ
  
目指すものが 違うから
望むものが 変わったから
言い訳のように聞こえたけど
君なりの理由があったんだね
  
どこまでも延びる影を見送った
振り返ることなく ずっと歩き続ける
また この場で会うことは ないのだろう
いつか 星の裏側で――
  
互いの夢を 笑って
互いの夢を 褒めあったよね
今では過ぎてしまった日々
心のアルバムに 綴じなおそう
  
目指すものが 違うから
望むものが 変わったから
君と同じことを言ったよ
その理由(イミ)を やっと 知ったんだ
  
果てしなく続く 道を振り返った
君を見ずに ずっと歩き続ける
もう この場で会うことはないのだろう
いつか 旅の途中で
  
目指すものは変わっても
君が友であることに 変わりはない
さようならは二度と言わないよ
また会えるなら
「またね」
でいいだろう?
  
果てしなく続く道を歩き続け
もう君の靴の音も 聞こえてはこないから
せめて 旅の途中から名を呼ぶよ
ずっと 夢の途中で
  
いつか 星のどこかで――
  

平成21年10月



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