幕間



 耀哉は幼い頃から、姉より先に自分が死ぬものだと思っていた。
 姉とずっといたいと悲しんでいた幼い耀哉は成長し、むしろ置いていかれる側より、置いていく側の方が良いと思えるようになった頃。姉は鬼殺隊に入隊すると決め、今も前線で鬼と戦っている。
 姉の実力は認めている。柱と比べても遜色無い腕前から、今の炎柱の身に不幸が舞い降りでもすれば、炎柱を襲名させる気でもいる。だからこそ、コソコソと柱の面々と姉が接触するように工作だってした。
 しかし、それとこれとは話は別なのだ。
 家族が二十五歳になるまでに亡くなる確率が上がってしまった。これは由々しき事態である。
 ――姉さん。姉さんまで、私の為に亡くなってしまうのか。
 それは嫌だ、なんて口に出せるはずもないのだが。

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