似合いすぎ!


坂本さんに神威さんに貰ったクッキーを押し付けて、なんとか帰ってもらった。最後にまたまさちゃんに叫ばれてたけど。

休憩を貰ったので、お昼を食べに街に繰り出した。今はその帰り道。
周りを見ながら歩いていると、流石ハロウィン。仮装している人がいっぱいいた。あれ、仮装?天人?子供もキャラキャラと笑いながら走っている。可愛いね。
前を見ると、大きな目を見開いた狼の格好をした総悟くんを発見。首を傾げながら近付いてみる。

「あ、わわわ、こ、こんにちは!ユキさんっ!」
「こんにちは。」

猫耳を着けた時の私を見られなくて良かったな。コレと比べられたら辛いよ!

「狼男、ですよね?」
「う、あ、はい。ユキさんはか、仮装してないんですねィ?」
「あぁ、いえ。実はさっきお客さんに猫耳付けられたんですけどね、」
「ね、猫耳!?」
「流石に恥ずかしくて取っちゃいました。」
「そ、そうなんですかィ…。(み、見たかった!)」

なんかドSらしいけど全然そんなんじゃないから、総悟くんて狼の皮被った羊だよ。可愛い。

「あ、そうだ。折角なんでコレ貰って下さい。」
「こ、こここここ、これ…!?」
「カボチャクッキーなんですけど、苦手じゃなれば。」
「に、苦手じゃないです!ありがとうございやす!!」

ギューッとリボンの結び目の所を握り締める総悟くん。可愛いー。
恥ずかしがり屋みたいだし、なかなかお菓子を貰いに行けないのかも。結構勇気いるもんね。

「手作りなんでお口に合うと良いんですけど。」
「てっ…手作り…っっ!!」
「あ、そろそろお店戻らないと。じゃあまた。」
「は、はいっっ!また…っっ!」

少し小走りで店へと戻る。あーそれにしても可愛かったな。てか可愛いって何回言った?


似合いすぎ!


(作ったクッキーなくなった)

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