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▼【ミギヒダリ】

◇クロコダイル

鰐さんの右側を歩く。彼のその鉤爪では不自由な面を補ってあげたいから。

でも彼も私の右側を歩きたがる。私の左側にいたがる。

「お前に介護されるほど朦朧とはしてねぇんだよ」

彼はそう言って不機嫌そうにする。でも私は知っている。
昔、その鉤爪で私を間違って引っ掛けてしまったことがあるから。

彼がそれ以来、自分の右側に私を歩かせたがらないのを知っている。

「もう大丈夫ですよ」

私は笑う。

不機嫌そうな鰐さんは砂になって、次の瞬間には私の左側にいた。


(ミギヒダリ)

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