▼【磁石の同じ極同士】(文スト)
◇太宰「之だから君に会うのは嫌なんだ」
「……すみません。それでも、私は貴方を治療します。治療しないと」
彼女は包帯だらけで横になっている太宰の側で、表情を暗くさせつつも手当てを続けていた。
「私は自ら死を望んでいる。何故故君が其れを止めるんだ」
「……私が貴方をお慕い申しているからですよ、太宰さん。
貴方の傷を見ることより辛い事なんて…、私にはありませんから」
彼女はか細く微笑んだ。太宰は天井を見上げるばかりだった。
「之だから君に会うのは嫌なんだ」
拒絶の声が聞こえる。
(死にたがりと医者と)