水上と毛布

よく干した毛布はおひさまの匂いがして好きだ。光に匂いなんてない、とか野暮ったいことを言う人がいるが、私がおひさまの匂いだと言ったらそれでいいのだ。ふわふわした肌触り、優しい匂い。この間替えた柔軟剤はおひさまの匂いとケンカしなくていい。毛布を抱きしめて、香りを胸いっぱい吸い込む。

「ほんま好きやなあ、自分」
「気持ちいいよ、悟志もやる?」
「貸してみい」

悟志に毛布を渡すと、何故か私が毛布で包まれた。ふわふわした手触りを隔てて男の子らしい腕付きを感じる。

「抱きしめるなら、こっちのほうがええ」
「よくばり」
「なんとでも言い」