大型バスからぞろぞろと隊員が降りてくる。合宿初日と同じように会うのが随分と久しぶりな隊員たちに顔が綻ぶ。と思っていたらバスのステップで転んでしまう別役太一!!!慌てて駆け寄る来間くんと村上鋼。鈴鳴第一変わってなさすぎ。まだ太一はドジなの…。
合宿を終えたメンバーがバスに乗り込んで行き、窓からこっちを見て笑っている。また来てね。合宿期間内でも、終わってからも、また。手を振ると出水や米屋が手を振り返してくれた。
大きくなったなあ、というより大人になったなあってメンバーが玄関前に揃う。今回は鈴鳴第一に、荒船隊に、カゲに、ゾエくんに、太刀川辺りが主だろうか。
ん?太刀川?
「なんで太刀川いるの?」
「来ちゃいけねーとかあんすか?」
「いや、そうじゃなくて。太刀川はまだの予定じゃん、なんでいるの?」
「迅に昨日、『今日行ったほうが面白くなる』って言われたから任務変わってもらった」
「んん?」
「俺もよくわかんねー」
太刀川がわからないものは私にわかるわけがない。任務に支障を来さないなら何でもいいので、とりあえず放っておく。玄関前に集まったメンバーに、初日と同様に簡易地図を渡すと簡単な説明をして、寝室を案内した。仲のいいメンバー同士で部屋割を決めているところは初日と変わらない光景だ。
ラウンジに戻って昼食の準備をしていると、太刀川がやたらと大きい荷物を抱えてやってきた。
「名前さん」
「ん?何この荷物」
「忍田さんから合宿メンバーに差し入れって」
忍田さんから?太刀川から荷物を受け取る。おっも!何入ってるんだこれ。多分これで人殴ったら殺せるだろうなってくらい重い。いやその前に振り回せないわ。
開けると、袋いっぱいに入った玉ねぎとじゃがいもとにんじんだった。
「合宿といえばカレーだろ。夜サンゴースイハンしません?」
「飯盒炊爨ね。あれ?ルーは?」
「入ってない?」
「うん」
「…やべ、隊室に忘れてきたかも」
ルーを、忘れて、来た…?