はるがすみ
声優に死す発売記念(2017.3.25)

2017.3.25@メイト新宿
『声優に死す』発売記念トーク&サイン会



行ってきました!

トークは30分強。
短い時間だったのですが、とても幸せ感じるイベントでした。

順番の前後はあると思いますが、話のあったエピソード書き出せたらと思います。



司会(というか、ご本人も言ってましたが、せきさんのお喋りのお相手)が、せきさんの最初の(俳協時代の)マネージャーで今はアトモンの偉い人、きうちさん。


「こういう場でせきさんと話す日が来るとは・・・」
「僕が本を出すなんて思ってなかったですよね」


�@
本の中で出てきた「アイドル的な活動(ヴァイス)はやってもいいけど舐められるかもよ」的なことを言ったのがこのきうちさん。

このヴァイスの話をもらう前にせきさんは、「派手に目立たなくてもいいから、芝居で勝負する堅実な声優になりたい」的なことを言っていたそう。
だからきうちさんの助言は、それとは違う方向に行っちゃうよ、という意味もあった。

結果的に、目立つ人気者的な路線に行くことにはなったけど、それで名前がいっきに出ることにもなった。

声優アイドルの先駆け的な存在で、初めてパシフィコでもライブして。
誰からとは言ってなかったのですが、せきさん「よくその思い出の場所(パシフィコ)に、その後そう何度も立てるな」って言われたことがあったとか。

ラストライブで着てた衣装は、震災のチャリティーイベントで出品してしまったから、手元にある当時の品はあまりないそうですが、ひとつ、ケンのゴーグル(コスプレとか用に当時販売されてたもの)が家の棚から出てきて、今はそれを、模型作りの際に目を保護するため装着してるんだとか。


�A
きうちさん的に、マネージャーしてた頃で思い出深いのは、Vガンの頃。

まずオーディション結果の報告を受けた時。
元々受けてた役のオーディションは落ちていたけれど、プロデューサー(ディレクターだったかな・・?)から、「せきくんはトマーシュという役をやってもらいます。併せて番レギとして出ていただけたら」の連絡があったお話。

当時はまだポケベルで、デスクから「至急連絡ください!」ってメッセージが入ってて。
きうちさん「こういう時って大抵悪いことなんですよ」
と、怖々事務所に電話をかけてみたら、デスクの女性が興奮気味に「せきくん、ガンダムのレギュラー決まりましたよ!」

きうちさんも嬉しくなって、すぐせきさんの家へ電話。
伝えると電話の向こうから「やったー!」っていう嬉しそうな叫び声と、「俺、ガンダムに乗れる!」っていう、後ろにいたらしいお父さんとお母さんに報告してるせきさんの声が聞こえたんだとか。


そんなこんなで、初めてのVガンの収録の日。
朝10の収録で、その10時に再びきうちさんのポケベルに「至急連絡ください!」のメッセージ。
きうちさん「その時間のこのメッセージはね、本当に悪いことばかりなんです」
今回は予想通りで、デスクから「せきくんが現場に入っていないそうです」

きうちさんはひとまず現場に行って、せきさんの家に電話をかけ続けて。
やっと出たせきさんは、いまどこ?と聞かれて「まだ家にいますよ。ゆっくり休んでました〜」とのんびりした返事。

今となっては事務所が伝え間違えたのか、せきさんが勘違いしてたのかはわからないそうなんですが、せきさんは13時からだと思っていたそう。
その時はまだ初めてのレギュラーで、アニメの収録が基本的に朝からか夕方から、ということも知らなかったせきさん。だから13時という時間にも違和感がなくて、気づかなかった。

それで遅れて現場に到着したせきさん。
きうちさん「普通は焦るでしょう?でもあの時のせきさんは、全然焦ってなくて、堂々と演技してたんですよ」
せきさん的には「めちゃくちゃ焦ってましたよ(笑)」ってことですが、でも、
「そういう時、焦っても良くないなと思うんです。遅刻してる時も、オンタイムで入れる時も、家から現場までにかかる時間はあんまり変わらない。でも、遅刻してる時に焦っちゃうと、『あ、鍵忘れた!』とか『ガス消したっけ』とか、余計な時間がかかっちゃう。それで焦って現場に着いても、息乱したまま収録に入らなきゃいけない。そうすると余裕がなくなって、いい演技もできなくなる。だから、なるべく焦らないで、でもできるだけ速やかな行動ができるようにしてる」
これが僕が何度も遅刻したことによって学んだことです、ってちょっと(照れ?)笑いながら話してたのが印象的でした。

その日の収録に遅刻したために、ふじわらけーじさんがやるはずだったその回のメイン役をせきさんが、せきさんがやるはずだったチョイ役をふじわらさんがやることになったのも、きうちさんは知ってたそう。
せきさんは10年くらい経ってから、さかぐちさんから「そういえばあの日遅刻したよね〜」なんて軽いお喋りの中で聞いて「え、何それ知らないんだけど!」と驚いたとか。


せきさんからきうちさんへの質問で「僕の最初の印象覚えてますか?」
ながさわさんとのコンビが、すごくぴったりハマっていて、その印象が強い。
ながさわさんは割とガツガツくるタイプで、せきさんは、Vガンの遅刻話からも感じるように、どちらかと言うとゆったり構えるタイプ。そんな二人の組み合わせのハマり具合がすごく良いなぁ、というのがきうちさんの印象らしいです。

あと、せきさんは調子の良い時(キテる時?)はすごくパワフルというか前向きというか。
きうちさん達マネージャーとかスタッフ側が、これお願いしていいかな・どうやって頼もうか、など悩んで声をかけたものを、「あぁ、いいですよ」と受けてくれる。
そういうのもせきさんらしい所。
�B
本には書いていないことで、みずとり先生との印象的なエピソードは?
「結構色んな所では言ってるんですけど」と、せきさんがあげたのは、収録中に雑誌を読んでたと注意された話。

みずとり先生の紹介でもらった仕事。始めたばかりで緊張していて、しかも自分の出番は2本取りの2本目だけ。
一度収録ブースの外に出て、休憩室のモニターで収録の様子を見ていたせきさん。
そこの机には雑誌も置いてあって、途中、パラパラっと(せきさん的には、後で思い返しても、そういえば捲ったかな程度で)した所を同じ現場の先輩が見てたらしく、その人がみずとり先生に「収録を見学もせずに雑誌を読みふけっていた」と報告したらしく。
その日の打ち上げで、みずとり先生から「お前、漫画を読んでたそうじゃないか。お前なんか二度と使うか!」とおしぼりを投げつけられたそう。

せきさんは「その辺、僕って変にポジティブというか。二度と使うか!なんて怒られたのが、まだ誰にも知られてない時で良かったなと。これがもし、ある程度名前を知られてからだったら本当に使われなくなると怖いけど、現状まだ誰にも使われてないんだから、(状態は)同じだし、これから気を付ければいい」と思ったそうです。



�C
他に、この先輩にこういうこと教わった、というのはありますか?

「年の近いところでいうと、おきあゆさん」
力んだ芝居をすると、自分ではそのつもりがなくても、訛って聞こえてしまうことがあるそう。

「今のところちょっと訛ってたね。アクセントをこうすれば、力入れても訛って聞こえないよ」など、事務所の違う後輩である自分にも現場で教えてくれた。

「人にアドバイスするのって、パワー使うじゃないですか。相手がもしかすると悪態をついてくることもあるかもしれないし。それでもそうやって注意してくれるおきあゆさんは、すごいなと尊敬します」


「他には、かとうおさむさん。まじんがーZのゴーゴン大公とかやってた・・・ゴーゴン大公知らない?知らないか・・」
(でちょっとショボンしてたのかわいくて、まじんがー見てなくてすみません!てなった。)

「自分のダメ出しよりも他の人のダメ出しをよく聞いておくといい、って教えてくれた。芝居は掛け合いだから、相手の演技が変われば当然こちらも変えていかないといけない。だから他の人が注意されていることもよく聞いておかないと、対応できないでしょ?」


「現場でこういう風に先輩が教えてくれるのは有り難いことだけど、自分ではなかなかできていない。でも、きむらすばる君だけは、どらえもんの現場で彼がまだ中学生の頃から隣でやってきたから、言うようにしてる」


( あと、ここでの流れじゃなかったかもしれないのですが)
「この人本当にイイ声だと思うのは、いのうえかずひこさん」

「あの人は昔から変わらなくて、今だって本当にイイ声。収録中でも、後ろで聞いていてうっとりしちゃいますからね」



�D
そろそろ時間が〜と言うきうちさん。
「その前にひとつ、僕がきうちさんから学んだことも言っておきたいんですけど!」

俳協時代、きうちさんが
「某先輩はさ、お芝居は上手くてもすごいケチなんだ。滅多にご飯なんか連れて行ってくれないし、奢ってくれたとしても立ち食いそばとか。あれは良くないよね」
という話をせきさんにしたそうです。

それでせきさんは「その話を聞いて、マネージャーからこういう風に思われることもあるんだ、気を付けよう」と思い、マネージャーさんとご飯に行くことがあればなるべく出すようにしているんだとか。

ちなみにその某先輩の名前は、きうちさん「2冊目が出た暁には、またトークショーをやってそこで・・・いや、無理です、墓まで持っていきます」


せきさん「まだ話足りないのもそうだし、今回の本に書いていない思いもあるから、もし機会を頂けるなら2冊目も出せたらなと思ってる」
「次は『声優にシースー』ってタイトルで、寿司屋で色んな声優さんと対談する形式でも面白そうじゃない?」


最後は金田一の宣伝をして、せきさんはここで一度退出。

スタッフさんがサイン会の準備を始める中、きうちさんが
「サイン会の前に私からひとつだけ、どうしても、いいですか。こうしてマネージャーとしてファンの皆さんの前に立てる機会はなかなかないので」
と、もうマイクも落ちてる中、お話を。

「いつもせきともかずのことを応援してくださって、ありがとうございます。
皆様には本当に感謝をしています。
今後ともどうか、末永く、せきともかずのことを、よろしくお願いいたします。」

(文字で表してしまうと、短い、言ってしまえばよくあるご挨拶と思われてしまうかもなのですが、この時のきうちさんのお話の仕方が、とてもチカラと気持ちがこもってて、すごく暖かくなりました。
せきさんのファンで良かったと思うし、これからもずっとファンでいますわ・・・と、その場にいたみなさんが思うんじゃないかというくらい熱のあるご挨拶でした。)



(�Eちょっとだけサイン会の様子)
サイン会のためセンターに机が用意され、再びせきさん登場でそこのお席へ。
ちょっと照れたのか、若干にやけながら座ってました。

イベント参加券の裏に名前(本名のみ。漢字・ひらがな・フルネーム・氏だけ名だけなんでも)を書いて、せきさんはそれを見て名前を入れてくれる方式。

座るせきさんの左側にたかはしさんが立ってて、更にその横にいるスタッフさんから参加券を受け取ってはせきさんにお渡し。
ちなみに右隣にはまた別のスタッフさんがいて、せきさんがサインを書いたページに(色移り防止の)薄紙を挟んでくれます。
あとせきさんがたまにペン先を紙にトントンして綺麗にするんで、その紙を変えたり。
すごいちゃんとした共同作業。

お客さん一人がせきさんの前に立つと、「こんにちは〜」ってまず顔を見て迎えてくれて、そこからサインを書き始めて。
書いてる間もお客さんが話すことには答えて、サインが終わっても話が続いていればそのまま話を続けてくれる。

終わったら本を渡してくれて、握手。


お客さんみなさん、それぞれが好きな、色んなお話されてました。

この春で学校卒業して新社会人になります。とか
あの特撮作品のあれはどうでした。とか
このキャラが大好きで(台詞言ってあげたり)。とか
某所で見かけたサインに入れたキャラ名はなぜこれだったのか。とか。
ずーっとせきさんのファンで、イベントにもいつも参加されてる方には、「客席見渡して、いると安心するよ〜」と伝えていたり。

この間の遙か感謝祭でせきさんが「ひとりひとりそれぞれの遙かがあるんだなって思った」と言っていましたが、それと同じで皆さんひとりひとりのせきさんがあるんだなぁとシミジミしながらその様子を眺めておりました。

サインを書く前・書き終わった後はずっと目見て話すし(お話が多少長くなってもずっと聞いててくれるし)、握手もお一人目にせきさんのほうから手を伸ばしていたし、後半のお客さんには「お待たせしました〜」が追加されるし、もちろん声音は優しいし(でも根っこが人見知りなんだなっていうのがわかる反応もあり)、
せきともかず偉大なり・・・って終始思ってました。

すんごく素敵なイベントで、時間が短かったのを残念に思ってしまう一時でした。
変にふざけもせず、真面目過ぎもしない、ダークサイドでもない(?)せきさんのトークイベント、ぜひまたやってほしいなと思います。


ご本出版、本当におめでとうございました!ありがとうございました!


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