はるがすみ
[二]倉庫

GK(バキタツ)


一日の練習が終わり、チームメイト達は各々部屋へと戻る。俺は少し休憩してから、またボールを蹴る。いつもみたいにイメトレをするためでもあるが、もう一つ。監督が来るのを待つためでもあったりする。
俺が一人残って練習するのを知ってから、合宿中、監督はよく俺の練習に付き合ってくれる。とはいっても、監督は見てるばかり。たまにゴールに立ったりもするけど。相変わらず気まぐれな人だなって思う。けど俺はこの時間が好きだ。監督が俺に、俺だけに言葉をかけてくれるから。そしてそれは、監督から選手へ送る言葉だけではなくて、…こ、恋人同士のものもあるんだ。
そう、今でも信じられなくなるけど、俺は監督と付き合っている。20年生きてきた中で一番の勇気を出した告白を、監督は受け入れてくれた。なんで俺なんか、と思うけど、監督はいつも俺の背中を押してくれる。その繰り返しで辿り着いた場所。ずっとずっとこの空間が、この時間が続けば良いのに。
「やってっかー、椿」
「か、監督」
一日の終わりに、俺の一日の全てが始まる。そのたび貴方が大好きですと、そっと胸に想う。



初:2010.6.27
大好きなアーティストの曲をつばきくんにプレゼントした話(?
つばきくんてその日一日を振り返る度に今日も監督のこと好きだったな―って思うのが似合う子ですよねって思って。














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