はるがすみ
[二]倉庫

BSR(慶三)


「またこっちに来てたのか」
「…貴様こそまた来たのか」
「いやぁ、やっぱり気になっちゃってね。確かに俺が言ったことだけどさ」
「心配なら不要だ。秀吉様と半兵衛様が眠られている場所に貴様のようなやつがいると煩くてしょうがない」
「そう言わないでくれよ。秀吉は…俺にとっても大事なやつだったんだ」
「……」
「……なぁ、三成。今はさ、その。家康のこと…どう思ってる?」
「……」
「ご、ごめん。俺が勝手に全部決めたみたいになっちゃったから。家康には天下を与えておいて、あんたには…」
「家康が憎いという気持ちは消え失せることはない」
「……それは、」
「が、…今は不思議と穏やかだ」
「え?」
「私には秀吉様のお傍にいられることが全てだ。あの日、貴様が秀吉様の墓守が似合うと言った時、今までにはない奇妙な感覚が生まれた」
「…?」
「秀吉様の左腕と言ってきた私が、秀吉様が亡くなられた後、真の意味でお仕えしてきただろうかと。お傍にいることをしてきただろうかと…。それを考えた時、私のすべき事が見えたような気がしたしたのだ」
「……そっか。それなら良かった…のかな」
「……」
「話してくれてありがとう。今日はもう帰るけど、また来るよ」
「来なくていい!…だが、まぁ、いつもの団子は、食ってやらんこともない」
「はは、やっぱりあれは美味いだろう?まつねえちゃんに頼んでいっぱい作ってもらうよ」
「…ふん」
やっぱりみんな幸せでなくちゃな。あいつの忘れ形見……幸せにするのは俺でもいいかい?



初:2010.9.6
書いといてなんですが慶次と三成はなんとなく兄弟みたいな感じが好きです。
あんまり世間を知らない弟に世界は広いんだよって教えてあげてほしい














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