はるがすみ
[二]倉庫

べるぜ(かお虎)


「おぅ、おかえり、かおる!」
「…………ただいま。来てたのか、虎」
「今朝ギリギリまで走ったから明日はゆっくりでよくなったんだ」
「あっちには帰らないのか?」
「ガキ共には卒業式の前に会ってきたぞ。土産渡してきた」
「そうか…なら今日は泊まるか?」
「おぅ!」
「で、どうだったんだ。卒業式は」
「古市が喋ってたな!」
「(……卒業生代表は古市だったのか)……男鹿はどうしたんだ?」
「あいつなら途中から来たぞ。喧嘩しがいのありそうなものに乗ってたなぁ。ベルも元気そうだったし、ガキが一人増えてた」
「…そうか、楽しかったみたいだな」
「あぁ、かおるも来ればよかったのに。大学忙しいのか?」
「お前ほどじゃないけどな」
「ふぅん…。姫川と、かん…かんざき?達以外にも色んな奴来てたぜ。ベル坊みたいなガキ連れてる奴もいた」
「結婚した奴がいるのか」
「たぶんな。来てない奴にもけっこーいるんだって邦枝が話してたし」
「……虎は、ないのか。そういう話」
「俺?別にないぜ。“家”に帰りゃガキ共がいっぱいいるけどな!」
「…そうだな」
「かおるは?結婚とか、ガキ作らねぇのか」
「俺はまだ学生だぞ、虎。それに、ほとんど遠距離じゃあ、な」
「?」
「なんでもない。お前はあっちこっち走り回ってるみたいだが、帰る家があったほうがいいんじゃないか」
「そうか?別に必要ないぜ。俺にはお前がいるしな」
「…は?」
「お前がいるところに帰ってくるから」
「………そう言われると、ますます結婚なんてできないな…」
「かおる?」
「なんでもない。虎、飯いくか。庄次にも声掛けてみるよ」
「おぉ、そういや腹も減ったし、庄次にも会っておきたいな!」
「ついでに奢らせよう」
「はは、そりゃいいな!」



初:2014.2.24
べるぜ5年間の本誌連載終了時に書いたもの。
かおると虎ってすごいポテンシャル持ってると思うんですがいかんせん公式であんまり描かれないから・・・














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