はるがすみ
[二]倉庫

遙か4(カリサザ)


海に出ていく日、一族の皆から色々言われたし、その先がどうなるかわからないし、不安がないわけじゃなかった。
けど、お前がオレの横にいて、不安を消すみたいに手を握ってくれた。だから怖いものなんかなくて、どんな場所に向かってでも旅立っていけた。
昔のオレは泣き虫で、お前に慰めてもらってばっかりだった。
でも、今だけは逆だな。お前にそんな顔させちまうなんて・・・船長失格か?
オレの翼はなくなった。その状態で旅立っちまいそうだ。いくのは一人だけどオレは独りじゃねぇな。あの時みたいにお前が手を握ってくれてんだ。オレは幸せだぜ。
・・・だからさ。お前もそんな顔やめちまえよ。笑ってくれよ。
お前の未来がずっと続くよう願うから。お前とオレがいたこと、旅立ったってオレは忘れないから。
頼む。痛いんだ。不安なんだ。だから笑って手を握ってくれ。あの時みたいに嫌な気持ちは全部消してくれよ。なぁ、カリガネ・・・



初:2010.3.8














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