「さっき巴が珍しくうたた寝しとったやんか」

「あんまそういうのないもんな、巴は」
「気持ちよさそうに寝とったね」
「わからんけど、なんか、めっちゃ眠かってん」
「俺、びっくりして『うわ、巴が寝とる』思てな、まじまじと見てしまったわ」
「横山くんな、ニヤニヤしながら『巴の貴重な寝顔や』言うて、写メ撮ってた」
「引くわ」
「お前……そういうとこあるよな」
「ちゃう! ちゃうねん! ちょ、ちょお聞いて」
「嫌や」
「いや、あんな、むっちゃ綺麗かってん! お前の寝顔!」
「は?」
「あ、わかるわかる! それは同意やわ」
「俺も」
「ええ……なんで……ヤスくんまで……」
「巴の顔が綺麗なのはわかるけど、横山くんが絶賛するのはアカンと思うで」
「せや! なんか自分かっこいいみたいに聞こえるわ」
「まあ、巴とヨコは顔が似とるからな……」
「なんでそうなんねん!」
「ヨコ……そこまで落ちたか」
「それに今さらやん。俺ら昔っからなんべんも巴の寝顔なんて見てるしさ」
「もしかして巴の人気に便乗しようとでも思ったん?」
「え、ヨコちょ……」
「こっすいな」
「ちゃう言うとるやんけ! なんでじゃ!」


合間のちょっとした話…的な。

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