「・・・いったい何故なんでしょうねぇ」
「んあ?何が?」
「いえ、何故貴女なんかを選んでしまったのかと思いまして」
「なんかってひでぇなおい。んなことどーでもいいよ」
「・・・ほう?」
「人生一寸先は闇。過去も未来も、見ようとしてどうにかなるもんじゃねーだろ」
「・・・なるほど。なら、せっかく“霧”の名を持っているわけですし、未来にひとつの道を作っておきましょうか」
「・・・わけわかんねぇよ。霧関係なくね?」
「おや、一寸先は闇と五里霧中は同じ意味では?」
「・・・ちょっと違うと思う」


貴女とともに進むという、未来を

back