「貴方も大変ねぇ。抗争の途中に呼び戻されたらどうするつもりなのかしら」
「幸いなことに、今までそういったことはありませんでしたね」
「パラレルワールドの中で、平和なところから選んでるのかもしれないし、逆にこれからあるかもしれないじゃない?不安ね・・・」
「まぁ、過去の俺が死ねば俺もいないことになりますからね」
「ま、それもだけど・・・抗争で負けることになったら、って思うとね」
「ハハハ・・・貴女は本当にファミリー思いだ・・・」
「ふふ、落ち込まないでよ。実力を認めてるのよ?この私が。あなた一人がいなくなれば、勝てる戦いが勝てなくなるかも、なんて」
「!本当ですか!?」
「(ま、そんなことはないだろうけど)」
「俺、頑張りますよ!貴女に振り向いてもらえるような、強い男に!!」
「クスクス、がんばってみれば?」


貴女が頭をなでてくれようとした瞬間、十年前の景色に変わったのには落ち込んだけど

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