息をするのに等しい感情


えっ・・・距離を、おく?
どういうこと?
・・・恋人でもないのに、べたべたしすぎ?
・・・こっ、恋人!?えっ、なっ、ホァッ!?
・・・あ、そ、そう言われたってことか・・・そ、そっか・・・

んー、でも、おれは離れたくないな。
だって今更お前がいない生活なんて考えられないし!
・・・え、例えば?

そうだなー・・・あ、朝錬後用の弁当作ってくれる人がいなくなる!困る!
・・・母さんに二つ作ってもらえばいい?うーん・・・まぁ、それもそっか。
でもなー。おれ、お前の弁当楽しみなんだよなー。
母さんとはまた違った、なんてゆーの?すげーおいしそうに見えるし、実際おいしいし!

あ!今日の卵焼きとかすげーおいしかった!
ふわってなってふわんっなった!また作ってくれよな!
それからー・・・そうだ!勉強教えてくれる人がいなくなる!困る!
え?先輩に教えてもらえる?そうだけど・・・
でもやっぱり、お前の教え方のほうがわかりやすいっていうか・・・
う・・・た、確かにテストの点は微妙だけど・・・
それはおれの頭が悪いからだから、いいんだよ!

・・・うーん、でもなんか、こういう“これだ!”っていう理由があるわけじゃないんだよな。
なんだろ・・・えっと・・・

お前が居ないと、胸がぎゅーってなるっていうか、モゾモゾする感じ?

お前見つけたらグワーッてなるし、身体がふわ〜ってなるし・・・
う〜・・・うまく説明できない・・・

あーもう!いいんだよ!
お前の定位置はおれの横!

お前以外のヤツが来てもなんか落ち着かないから、お前の横もおれの場所!

あっ!わかった!
お前の隣に居る理由!


お前の隣に居ないと、おれが苦しくなるから!


どうだ、わかりやすい理由だろ?
・・・ん?何で赤くなってんだ?



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