「春宮ちゃんがにじさんじのライバーになろうと思ったきっかけは?」
「そう…ですね」
「あ、全然言いにくかったら嘘ついてもらったりしてもいいんだけど」
「んふふ、シュレディンガーのきっかけですか?じゃあ嘘か本当かはリゼ様次第ということで」
「うわ気になる言い方するなぁ…どうぞお願いします」
「私、ずっと自分のやりたいことが見つからなくて。昔、憧れてた人にギターを教えてもらってからは、何も考えずにいられたんですけど……色々あってギター、できなくなっちゃって」
「それは…今でも?」
「…わからないです。弾けなかったら怖くて触れないから。」
「触りたくはある?」
「もちろん。いつかみんなに披露したいです」
「そっかぁ…ああ!ごめんなさい、話脱線させちゃった」
「あ、いえ大丈夫です!それで……んん、少し語弊のある言い方しか思い浮かばないんですが、正直モラトリアム期間としてライバーを目指し始めたんです」
「ほお…」
「自分が何をすべきかも、どうなるべきかもわからないで、ただ偶然見つけた『にじさんじ』っていうコンテンツはあまりに自由に見えたから」
「何かが見つけられる気がした?」
「はい。何かを探すために、ここに入ったのかもしれないです。もうモラトリアムなんて言えないほどにここに居たいと思ってしまったんですけど」
「それはいちにじさんじライバーとしてすごく嬉しいですね。春宮さんってなんだろう…私の主観だと少しミステリアスに見えて」
「そうなんですか?身近にミステリアス代表みたいなのがいるので自覚はないんですが…」
「春宮さんの一番大切なものとか、嫌がるものとか、そういうとこを曝け出しているところは見たことがないような気がして」
「確かに…そう思うとあまりそういう話をする機会はなかったですね」
「自己開示は得意ではない方?」
「そうですねぇ、あまり自分の話をするのは得意じゃないです。それに聞かれても私ですら答えが見つけきれていないから」
「そういうことかぁ。怖いとかそういうのではないんですね」
「怖くはないですね。言うべきことがわからないだけで」
「じゃあ今けっこう頑張って話してくださってる…?ww」
「いやいや!リゼ様の聞き方がお上手だから、普段あまり言わないことも言っちゃうんですよぉ」
「うぉ、そういうとこ!話してて思いますけど、そういうとこありますよね春宮さん…」
「どういうとこ…?」
「私にだけ!みたいな感覚になるんですよ話していると。私にだけ少し奥の方を見せてくれてるんじゃないかなみたいな」
「えぇ〜?自覚ないですよ」
「自覚ないから皆困るんですよ」
「困らせてるんだ…?」