「お、義務チョコ?やった。いただきます」
ゲーム部屋から出てきたイブは、甘い匂いを嗅ぎつけてダイニングまで現れた。ミームだとか、最近のノリだとかなのは分かってるけど、開口一番がそれ?こう見えて結構悩んで作ったんだけど。複雑な気持ちの私なんて気にも留めずに、遠慮なくマカロンを口に放り込む姿を見て腕を組んだ。
「うんまっ!」
「まあ、義務チョコ、ですけどね」
「ふはは、ごめんて、怒んなよ」
悪びれるそぶりもなく、ヘラヘラ謝って済まされると思ったか。後片付けも済ませてあるから、手間がかかることも分かってないだろうけど、実は結構大変なのよ。義務チョコでマカロンは作れません。
「食わんの?マジうめぇ」
「まあ、食うけど…」
ぐい、と目の前に差し出されたマカロンを食べる。サクッ、しゅわっ、甘さも丁度いい、さすが私。天才だ。な?美味いっしょ?となぜか得意げなイブを少し睨みつけても、ダメージはなし。ご満悦と言った様子でもう一つマカロンを頬張って、美味しそうに味わって食べる。そんなに美味しそうに食べてくれたら、嬉しくなっちゃって口角が緩む。いけないいけない。怒ってますからね。一応ね。
「愛感じるわ〜。ありがとな?」
「義務感謝いりません」
「義務じゃねえし、ごめんって」
「ちゃんと愛情込めて作りました」
「はい、伝わりましたぁ」
「ほら、見た目も褒めて。綺麗に作れたから」
「それはマジでそう。売りもんかと思った」
「でしょ?もっと褒めて」
「はいはいマジで、天才天才」
「あー義務褒めだ。もういいもういい」
「もーー、ちゃんとすげえって思ってるって!ありがとな!」
「んはは、わかってるよ。ありがと」
-愛情たっぷりこめたんだから-ib
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