2018/03/13
↓よくある話書こうとしたけど没
「ナマエよりは少し年上だが、まだ年は近いだろう」
そう言ったアカレッドに私はその青年をみる。
「マーベラス、こちらは狙撃手のナマエだ。よろしくしてやってくれ」
「狙撃手?」
「あまり前線には出ないんだが、銃の扱いが誰よりも上手いんだ」
アカレッドの言葉に青年が好戦的な目をこちらに向けた。そこで、シーンは切り替える。
「懐かしい夢見た」
そう食事の時にぼやいてみる。ナマエさん寝てたんですか?と聞いたガイへの返答でもあるけど。
「懐かしい夢?」
「マーベラスと会った夢と二人でザンギャック蔓延る洞窟に閉じ込められた夢だよ。夢なのに疲れた」
「あぁ、あったな、そんなの。お前が熱出して洞窟でぶっ倒れた奴だ」
「誰のせいか分かってんの?」
「忘れたな」
「こいつ……」
腹立つのでマーベラスの皿からデザートを奪う。その瞬間、皿から肉が消えたけど。腹立つな。ジョーが首をかしげる。
「ナマエの方が海賊歴が長いのか?」
「長いと言うか、この船にいるのが長い。海賊歴で言うならマーベラスの方が早いけど、赤き海賊団というかこの船は私の方長い」
「なら、なんでナマエがキャプテンじゃないの?」
「コイツがキャプテンって柄か?」
「私がキャプテンって柄?」
マーベラスと被った言葉に苦笑いする。
「私がキャプテンだと、ただの善良な船乗りになってると思うよ」
「自分で言うな」
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あ、やっちゃったなぁ、と思うのは、敵と目が合った瞬間に相手の目が光って意識が揺らいだことだ。近くにいたガイに、相手の目、見ちゃダメだよ、と伝えればガイがそちらを向こうとするので慌てて回れ右をする。
「みちゃ、だめだって、」
ズルズルと力が抜けていく。最後にごめんね、と小さく謝れば、意識は黒く染まった。
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小さな謝罪を零したナマエさんに、目を見開く。何に対しての謝罪なのか、を、聞く前に背中に走った衝撃に慌てて受け身をとって振り返る。そこにいたナマエさをんは冷たい目でこちらに銃を向けていた。それに理解が追いつかなくて、ナマエさん、と名を呼ぼうとする。彼女はただ銃を構えると眉間にシワをよせた。放たれた弾は服を掠る。すんでのところで銃口を逸らした彼女は頭を抱えて、目に優しさを滲ませて口を開く。
「逃げて」
その一言に、ハッとして距離を取る。また銃を構えた彼女に、マーベラスさんが叫んだ。
「ナマエ!何やってる!!」
「無駄だな、ソレはもう俺の手駒だ。なぁ?」
嘲笑った行動隊長に、彼女は「はい」と嬉しそうに告げた。
「お前の名前は?」
「ナマエです」
「ナマエ、お前はザンギャックの手駒としてアイツらを殺すのだ」
「はい、かしこまりました」
そうゆるやかに笑ったナマエさんに、やっと理解が追いついた。
彼女はまた銃を構える。
――恐らく彼女は。
彼女は冷たい目をこちらに向ける。
「ゴーカイチェンジ!」
そうマーベラスさんの声がして目の前にバリアのようなものが張られる。それに跳ね返されたらしい弾は彼女の頬を掠めた。彼女はそれをすぐに治してみせると首をかしげる。
「ナマエ、何してる!!」
「……」
また苦しそうに顔をしかめたナマエに、敵は少し考えた。
「引くぞ、ナマエ」
「は、い、」
「待て!」
マーベラスさんの言葉も虚しく、彼女と敵は消える。寄ってきたジョーさん達に、俺は口を開く。
「ナマエさん、操られた……?」
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ガレオンに帰り、話をする。ナマエさんが敵と目を合わしてはいけないと言ったこと、謝ったこと、銃口を向けられたこと、そして逃げろと言われたこと。ナマエさんの冷たい目、俺たちに向けられるはずの笑顔がザンギャックに向けられたことに、情けなさに蹲ればマーベラスさんが一番厄介な奴を操られたな、とぼやいた。ドンさんが首をかしげる。
「厄介?ナマエが?」
「ナマエは遠距離スナイプが得意だろ。厄介だぞ、あれは。どこから狙われてるかわからないからな」
ジョーさんの言葉にドンさんが怖がる。マーベラスさんが拍車をかけにいく。
「アイツ、昔から平然と見張り台から余裕で撃ち抜くからな」
「しかも一撃だしね」
「えぇ!?僕ら外に出れないじゃん!どうするのさ!」
ドンさんの言葉に、マーベラスさんは成るように成るしかねぇだろ、と告げた。
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すっかりと悪役になってしまったナマエさんは黒い服をきて街中にいた。ちょっと目に毒な為目を逸らす。何がって、色々と。
「お得意の方法は取らないんだな、助かったぜ」
マーベラスさんの言葉に彼女は首をかしげる。お得意……と少し考えた彼女は、そもそも貴方達誰だっけ?と腰に手を当てて考えた。
「俺たちの記憶、ないんですか」
そう尋ねれば彼女はまた少し考えて、手配書、と告げる。
「よくわからないけど、殺せって言ってた手配書に乗ってたね」
「……殺さないのか?」
「ここで戦っても、周りに被害が来るだけ、で、」
何か言おうとした彼女はビクリと肩を揺らす。その瞬間、バチリ!という音がして彼女は「わかったから、やめてください!」と呻いた。そのまま銃をこちらに向けた彼女はまた冷たい目だ。舌打ちをしたマーベラスさんはすぐさま変身した。
――アイツは狙撃手だから遠距離は得意だが、近距離は結構荒い。ゴーミンぐらいなら蹴散らせるが、俺たちが束になれば無理だ。
その言葉通り、六人で立ち向かえば彼女は程なくして取り押さえられた。冷たい敵意を向けていた明らかに目が怯えに変わる。アイムさんが、私達は怖くないですよ、と優しく言った。でも、彼女はアイムさんを見ているわけじゃない。嫌だ、とぼやいた彼女は首を振る。
「ナマエさん?」
「俺たち酷いことしないって」
ドンさんの言葉にも彼女は首を振る。離して、ともがいた彼女に、離すわけないだろ、とジョーさんが告げた。
「やだ、やだ、やだ、これ以上わすれたくない、やだ、」
「何――」
その瞬間、またバチリ!という音が鳴り彼女は倒れこむ。ナマエさん!と揺すれば彼女は目を見開いて俺たちを見た。
「――え、なんでキャプテン・マーベラスがいるの?」
「はぁ?」
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「私は?」
「アイムさん?」
「私は?」
「ルカさん」
「僕は?」
「ハカセさん、ジョーさん、キャプテンマーベラス」
「俺は?」
「ガイさん。全員揃ってゴーカイジャー……て、は?ドッキリ?俳優さんに誰がギャラ払ってんの?」
そう混乱気味に周りを見渡した彼女は、と、いうか、と口を開く。
「ここどこですか?」
「ゴーカイガレオンだ」
「もうドッキリはお腹いっぱいで、」
彼女はそこで言葉を区切り、窓に駆け寄る。空飛んでる、とぼやいた彼女は恐る恐るこちらを見た。
「いやいや、ないって、夢か?夢だ、絶対に夢、覚めろ覚めろ覚めろ」
そう念じたナマエさんに、マーベラスさんが近づいてデコピンをする。痛い、と言ったナマエさんにマーベラスさんはまた口を開く。
「現実だって理解したか?」
「……理解したくないけど、夢じゃないことはわかりました……」
「ナマエさん、何処まで記憶あるんですか?」
そう近づけば彼女は後ずさる。なんで後ずさるのか。
「湖に友達が溺れかかってたので、助けに行ったら溺れたのは覚えてるんですけど……というか、なんで私の名前知ってるんですか」
「そんなのナマエが一員だからに決まってるじゃん!」
「は?いや、え、は?」
「アンタ、名前は覚えてるのに覚えてないの?」
「いや、名前は覚えている、というか、知ってるってだけで……ごめんなさい」
そう謝った彼女は困ったような表情をした。
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知らない傷がたくさんある。あの露出の高い黒い服から着替えてたら、首元のチョーカーが気になって取ろうとするけど外れないソレである。不意にガチャ、と開き、「ナマエさーん、ご飯ですよー」と明るい声がした。目が合うこと数秒、ご、ごめんなさい!と逃げたガイさんに私が固まる。何やってんの、ガイ。いや、無理っす、俺、無理っす。ガイさん?どうされたのでしょう。ナマエー、入るよー!ドンさんはダメですって!そんな扉の前の攻防に、扉の開く。ルカさんが扉の外を見てニヤリと笑った。
「あぁ、そういう……ガイ見たの?」
「み、み、……見ました、って痛い!正直に言ったじゃないですか!」
そんな会話は置いて、アイムさんが入る。
「その傷、どうされたんですか?」
「……元からあるわけじゃないんですか?」
「私は知りません……ついこの間、お風呂でバッタリお会いした時にはその傷はありませんでした」
「じゃあ、何かでついたんですかね。このチョーカーは?」
「それは存じ上げません。私の知るナマエさんはネックレスやチョーカーの類はつけない方なので……」
そこは同じらしい。
「これ、外したいんですけど……」
「なら、手伝いましょう。背中向いてください」
そう言った彼女に甘えて背中を向ける。バチリ!となった音、体に走った痛みと、また、視界が暗くなった。
==
アイムさんのキャ、という声とバチリ!という音がする。アイム!?と振り返ったルカさんの隙間から中が見えた。ぐったりとしたナマエさんをアイムさんが譲るのが見える。
「何があったの!?」
「このチョーカーを外そうとして……」
「アンタ達はみんな!」
閉じられた扉が開くのはしばらくのことである。
「多分、このチョーカーに何か秘密があるんだよ。でも、外そうとするとナマエの記憶が消えちゃうみたいだ」
ドンさんの言葉にナマエさんはただただ首を傾げた。
「これを、とっちゃいけないんですか?」
「ダメ、危ないから」
==没!
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