ネタ帳vol.3
2023ネタ帳135:君僕主if
01/14 18:03
「可愛くない!」
そうぷんぷんと怒っているのはライクちゃんである。誰に怒ってるかというと、イーライさんとデイヴィッドに怒っている。その面子に可愛いを求めるのは無謀では。アマナちゃんがトコトコやってきて、ニコッと笑う。アマナは?と聞いた彼女にライクちゃんは「アマナは可愛い!」と姉馬鹿を披露した。
「ライクはこんなにも!可愛いのに!イーライも!昔は可愛かったのに!今は可愛くない!」
「今はお前の方が年下だろう?さんを付けろ」
「可愛くない!!アンは可愛いのに!なんで!半裸族は変わんないのに!」
ライクちゃんの言葉はデイヴィッドに被弾した。吹き出した彼をイーライさんは睨んだが、何かをとりにきたのか食事をとりにきたのかわからないオセロットさんをみた。
「おい、自己肯定感つよく育てすぎじゃないのか」
「お前をか?」
「お前に育てられた記憶はない。コイツだ」
そう言ったイーライさんはライクちゃんを指さす。ライクちゃんをみたオセロットさんは、マイレディ、今日も可愛らしい様相だな、と褒めた。ライクちゃんはニコニコしている。私は咄嗟に褒め言葉がでたオセロットさんを見つつ口を開く。
「これができる男の動作だよね」
「……悪かったな、口下手で」
「やっぱりオセロットが原因だろ」
「いや、イーライさん、多分、酔ったナマエちゃんが、無限可愛いモードになるのが原因だから……」
「無限可愛いモード?」
「目に入ったものだいたい可愛いってなるみたい。というか普段から可愛いと思ってるものに対して可愛いを連呼する感じ」==
「可愛い」
頬杖をついてそう言ったナマエちゃんは酔っている。熱心いかにエヴァさんが可愛いかを力説している様は口説いているようにしか見えない。甘い雰囲気が漂っている、気がする。ちなみに酔わせた本人であるライクちゃんとアマナちゃんはナマエちゃんからの可愛いを存分に浴びて気が済んだのか寝にいった。一部隊員がソワソワと百合が始まるんではないかというふうにみている。
「じゃあ、ヘイティ、オセロットと私はどっちが可愛い?」
被弾である。オセロットさんがお酒をこぼしかけた。ため息をついた彼は水をカップに入れてナマエちゃんに近づいた。
「……可愛いの部類が違う。君は美しさも入る。美人だ。美女だ。ハリウッドにいる」
「あら、ありがとう」
「オセロットは……」
「オセロットは?」
「ただただ可愛い」
その台詞に周りが吹き出した。可愛い。オセロットが?みたいなことをコソコソ告げる。私もオセロットさんが可愛いイメージは皆無である。
「ヘイティ、私は大人の男です」
「可愛いものは可愛いんだ」
「貴方と会った時は確かにまだ10代でしたし、一回り離れて可愛く見えたかもしれませんが……」
隣をぽん、と叩いたナマエちゃんに、オセロットさんがそこに座る。それを見てナマエちゃんは満足したのか満面の笑みだ。
「ほら、可愛い」
「ヘイティ、飲み過ぎです。水を」
そう言ったオセロットさんの髪をナマエちゃんは少女漫画のようにすく。
「君はいい子だな」
あ、オセロットさんがフリーズした。おお、可愛いボットから褒めるボットに変わったようである。それをみた白い花の家のスタッフが立ち上がる。なに?と尋ねたメイリンに、私は口を開く。
「今のナマエちゃんに近づくとめちゃくちゃ褒めてくれるから。みんな褒められたいからね」
そう言えば、スクッと立って遊びに行くジョージさんは一番兄弟の中でも愉快犯かもしれない。ちなみにオセロットさんは顔を真っ赤にして退却した。エヴァさんはひたすらに爆笑している。
「ナマエ医師、酔いすぎでは?」
「酔ってないよ。他の人を気にかけるきみはいい子だね」
から続く褒め言葉の羅列である。余裕あるように頬杖をついていたジョージさんが固まった。そうして、何か考えていた彼は、ジョージ?と尋ねたナマエちゃんをみて口を開く。
「手始めに結婚するか」
「馬鹿なことはやめろ」
そう言って割って入るジョンさんである。オセロットさんが連れてきたんだろう彼は、ナマエちゃんを見下ろした。
「ナマエ、飲みすぎた」
「そんなに飲んでない」
「お前,それで翌日覚えてないだろ。ほら、立てるか?」
「立てる……」
「立ててないだろう。オセロットとジョージに何したんだ?」
「オセロットには可愛いって言っただけだ。ジョージは素敵な人だなって言った」
そう告げたジョンさんは、恐らく何か察したのだろう。
「俺は?」
「きみはかっこいい」
「そうかぁ!……どれくらいだ?」
「私の中で一番」
そう言ったナマエちゃんにジョンさんはナマエちゃんを抱き上げる。ナマエちゃんからはとめどなく褒め言葉が流れていく。
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