ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳81:隠れ里の人、また木の葉にいく

08/12 15:25 
少し目を伏せる。そうして、考えるまでもないな、と思って目を開いた。
「……いやだ!」
そう言えば相手は間の抜けた表情を浮かべた。というか周りが間の抜けた表情をする。
「いや、だ??」
「いやだ!この世界何かとみんな幸せそうだし、私知らない間に無限月詠食らったか??とか思ったりもしたけど、そもそもの問題、当たり前に生きてる人が多いほうがいいに決まってるでしょーが」
私はそう言って相手を見た。
「そりゃあ、私のいた世界は貴方みたいな人の術で時間戻されたし、私の存在抹消された挙句、そうしたやつがしくじったせいでバッドエンド迎えたっぽいよ?私が帰りたいのは……」
カカシ先生がおかえりって言ってくれる、サスケくんに茶々入れたり、ナルトくんにシカマルくんと2人で呆れたり、サクラちゃんの恋バナを聞いて背中を押したり、色々できる。あの。
「私を知ってる人達が、おかえりって言ってくれるその日々だよ」
そう言って私はまた目を伏せる。でも、もう、戻らないのだ、あの日々は。私はまた真っ直ぐに相手を見る。
「でも、それはここの人達を犠牲にして良い話じゃない。ましてや、その人ではないナニカの手を借りてすることでもない。元の世界の人達も、幸せだって言ってくれる。人の幸せなんて比べたくないけど、この世界の人はもっと幸せだと思う。それを台無しにしてまで成し遂げたいとは私は思えない」
「お前は幸せじゃない」
「いや、私は幸せだよ。だって、あの人たちとの思い出が確かにあるから。私が覚えているから。昔の幸せを抱えたままでも、幸せになって良いんだって言ってくれた人がいたから。貴方が思っているよりずっとね。……私の信条を教えてやろう。まず、働かざる者食うべからず」
そう言えば周りがずっこけたが。
「その2!思い出は大切にするべし!思い出を含めて私である」
そう言って私は目を伏せる。
「……その3、笑っとけばそのうちいつか笑い事。だから、もうそうなったことは、笑い事。変えられないものは、どうしようもないことは笑い飛ばしてしまえ」
あっはっは!と笑う。というよりは、笑うしかないのだ。そうするしか私にはもうないのだ。笑いごとになるその日まで。
「日々は泡沫、めぐるましく日々は移ろい、消えていくもの。人間は目玉が二つしかないから、前を向かなきゃ勿体無いでしょ」
そう言って肩をすくめる。
「ということで、あなたの甘言はお断りします」
「救ってやろうというのに!」
彼はそう言って私を見た。救われる義務はない。私は目を細めて彼を見る。
「というか元々貴方達と同じ宗教の女のせいなんで、どっちにしろつくことはないですね。まぁ、食べられちゃいましたけど」
そう言えばたじろぐの笑った。何に食べられたかは伏せておくが。まぁー、多分目の前にいる人につくそれも彼女と似たようなタチのものだ。多分この人もそのうち食べられるのだろう。なら放っておいてもいい。
「この世界の人達に手を出してみろ。永遠花畑の養分にするぞ」
ひってなってそのまま遠吠えしながら下がったの笑う。しかしながら、いやー、自己嫌悪に足突っ込みかけるから色々嫌だなこの甘言。はー、とため息をつく。会いたいのかと言われたらそりゃあ会いたいに決まってるじゃないか。そりゃあ戻りたいに決まってるじゃないか。そりゃあさ。できるものならさ。そんな考えを打ち消すために私は笑う。笑え。あっはは!と笑いながら肩を回す。
「我ながら馬鹿馬鹿しいし女々しいなーー」
「ナマエの姉ちゃん、大丈夫だってばよ?」
「大丈夫大丈夫ー、ちょっとセンチメンタルな気分に陥ってただけだから。次はアイツぶっとばーーす!!」
そう言ってちっちゃいナルトくんの頭を撫でる。おう!と頷いた彼は可愛いのだ。


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「まって、まず私を褒めて欲しいんだけど」
そう言って私は彼らをみる。なんでか知らんが口寄せできた同期である。が、褒めろ。1人でよく頑張ったと言え。サクラちゃんが変な顔をした。
「ナマエ、アンタそんな拗らせてたっけ?」
いや拗らせ……拗らせたかもしれないけども!!
「いや!見てよ!!」
「何を?」
「まずはミナト班勢揃いからはじまり!言葉たらずうちは兄弟が揃ってたり!3代目達が存命だったり!マダラのじっちゃんに初代を穢土転しろっつって和解したり!他にも色々頑張った!褒めろ!!」
そう言えば周りを見渡したサクラちゃんが、あらホントで済ました。あらホントじゃないんだよな。サスケくんをみろ。イタチ兄さんみて固まったままだろうが。シカマルくんが私を指差す。
「わりかとコイツ六代目の前じゃこうだぞ」
「まぁ確かに六代目の前だと比較的……」
「うるせー!儚げ元気ないローテンションお兄さん相手は騒がしく行くしかないんだよ!押して、推して、おしまくるしかないんだよ!」
「は??」
「そうじゃなければ逆プロポーズして、逆じゃない?って言われないでしょーが!」
「ナマエ、それ、誰だってばよ?儚げ元気ないローテンションお兄さんって」
「浮気か?」
サスケくんが私をみた。なんでそこ食いつく。サクラちゃんが、多分六代目のことよ、と言った。
「カカシ先生がぁ?」
うーーん、ナルトくん、それはわざと黙ってたんだけどね。ほら、成り行きみてたこっちのカカシ先生が、えっ?って反応した。上忍たちに「あーー」みたいに納得されてるの笑う。
「今まさにそうなってるわよ」
「来てない?」
「足手纏いになるから行かないって」
「連れて帰ってこいって言われてんだよ。あとお前が帰って来ないと千手がうるさい」
「それはどうでもいいかな」
「どうでも良くないに決まってんだろ」
「ヒアシさんいるからいいじゃん。木の葉にて日向は最強……」
といえば、シカマルくんに影マネされて頭殴られたが。地味に痛い。
「お前いないと一族関連がややこしいんだよ」
「ええー?みんなのお日様はナルトくんがいるじゃん?」
そう言えば、そうだけどそうじゃないと言われた。なんでだよ。
「ちょっと待て、ナマエお前色々聞いてたが待て」
オビトさんがそう言って止める。
「お前、千手……」
「ああー、名乗ってなかった。対うちは用の名乗りしようか?」
「なんだそれ」
目を伏せて千手当主モードになる。
「お初にお目にかかります、うちは一族のオビトさん、イタチさん、サスケさん。この度、千手の当主を拝命いたしました千手ナマエと申します。貴方がた一族と私たち一族は色々あった身。水に流せとはいいません。それは千手の傲慢です。貴方達が明るい日の元で歩むのであれば、今度がわれらが夜の道を歩む版です」
category:隠れ里の人たち(nrt/MHR)