赤崎妹と、カレーパーティー#1 




「あれ、タッツから連絡入ってる」

ちょうどサッカーの練習が終わった時、一通のメールがきていた。
タッツから。
何か企んでんなーと思いながら目を通す。
私の呟きに反応したアズが口を開いた。

「監督さんから?」
「うん。後藤にカレーおごって貰うからチームメイト引き連れてETUに来いよ、だって」
「マージーで!? 俺行くー、うれしー!!」
「ちょっとは静かにできひんのか? キタちゃんは」

まぁ、とりあえず、みんな行く気満々だし行きますか。
え? テンション低くないかって?
うん、だって、カレーでしょ?
アレ入ってるじゃん、アレ。
だから、苦手っていうか……

「ナツ? どうしたん?」
「気にすんな、ユキ。コイツは人参が嫌いだからカレーって聞いてテンション下がってるだけだから」
「へ? 人参?」
「ぬぁぁ! バラすな、馬鹿!」

そうだよ! 人参が嫌いなんだよ!
だからテンション下がってんだよ!
あ、遼兄みたいになってた……
とりあえず、人参嫌いです。

「そんなん、人参くらい……」
「無理無理無理無理、食べれない」
「いや、俺が食べたるやんって言おうとしてんけど」

……俺が食べたるやん、だと?

「ユキ……」
「何……」
「ありがとー!!」

食べられないから端によけては母におこられ、遼兄の嫌がらせの人参攻撃には甘いもの攻撃で対抗し、高校時代の合宿では「赤崎、お前小学生か」とか「ナツ先輩って子供っぽいんスね」とか言われ続けたこの人生!

「君がはじめてだー!」
「お、おう、」

あ、やべ、最近の癖で抱きついちゃった。
そそくさとユキから離れて、笑う。

「行くぞー! 野郎共!」

赤崎妹と、カレーパーティー#1
(……その前に、人参抜きでって言えばいいだろ)
(あ、そっか! ケイト頭いい!)
(ナツ、お前、前に人参食ってただろ?)
(……へ? え、うええ? ササ、嘘はダメいけないんだぜ、)
(この前オレが作ったアイス、キャロット味だ)
(……うっそだー)


77

SQUELCH!!