まるで面談である。
想楽は、雨彦とクリスの好奇心という名の重圧に負けそうになっていた。
彼らが知りたがっているのは、恐らくあの後彼女とどうなったのかということ。想楽も二人には迷惑をかけた自覚はあるため、報告はしたいのだが。
「…………あのさーそんなに見られると恥ずかしいんだけど」
「はは、悪いな。そんなつもりはなかったんだがな」
「すみません、ついお二人のその後が気になってしまい」
「クリスさんに至っては、ストレートすぎるよねー……」
想楽はため息をこぼす。そして、意を決して事の顛末を話始めるのであった。
*
「……と、言うことで。そのー……もう一回、お付き合いすることになりました」
「良かったな、北村」
「本当に良かったです……! りおんさんに再会してからの想楽は、ずっと心在らずといった感じでしたので」
「え、そんなに分かりやすかったー?」
クリスに言われたことが、にわかに信じ難い想楽は慌ててクリスに問いただした。すると、雨彦までもが声を出して笑い始めた。何がおかしいのか、想楽には全く分からない。
「お前さん、俺に対して嫉妬心剥き出しだっただろう」
「う、うるさいなー……」
「ちゃんとあの娘からも、お礼の連絡が来てたぞ」
雨彦が見せた画面には、彼女と雨彦のトークが映っていた。そして、簡潔な文章が一言。
『想楽くんとまたお付き合いすることになりました。色々とご迷惑をおかけしました』
想楽は、仕方ないと分かっていてもつい眉をひそめてしまった。これではまた、雨彦にからかわれてしまうだけである。けれども、そう思わずにはいられなかった。自分の知らない彼女の一面があることが、想楽には気に食わないのである。
想楽は、大層嫌そうな顔をしながらも雨彦にお礼の言葉を口にした。
「ありがとう。でももう必要以上に連絡取り合わないでよねー」
「そうだな。お前さんたちが喧嘩をしなければ、だな」
想楽は、今までの数々の喧嘩を思い出して、思わず苦笑いをしてしまった。