▼2021/01/26:無題
結婚を申し込まれたの。そう言われた時にあぁとうとうかと我ながら他人事のように思ってしまった。
けれど少し困ったように、それでも幸せそうにはにかむリズは今まで見てきた中でも一番綺麗で、それがどうしようもなく辛くて悔しくて悲しくて恨めしくて。
そして何より君が好きだと思い知らされる。
どろりとした真っ黒の感情が胸に溢れて、今にも裂けんばかりに痛む。いっそ殺してほしいとすら思えた。
それでも、それでもと僕は声を振り絞る。「おめでとう」その言葉はナイフよりも鋭い痛みだったけれど、僕は言わなければいけなかった。
どれだけ恨めしくても、他の誰よりも君が好きだったから。
僕は今、うまく笑えているだろうか。
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