1.
今日はなんだか空がおかしかった。
何でかと聞かれると言葉では説明できないようなもので。ただ、白ひげ海賊団全員が感じていただろう…勘というヤツである。
とりあえず何かがおかしかった。
生ぬるい風がマルコの体を通っていく。それは何かを予知しているようで。マルコは空をゆっくり見上げて「薄気悪いよい」と眉間に皺をよせた。空は青く、雲一つ無い晴天であるのに。
すると、航海士が小走りで駆け寄ってきて「風が少し変わった。これから嵐が来るかも知れねぇ」と早口で言うとマルコは声を張り上げた。「嵐が来るかも知れねぇ!俺もなんだか変な感じがする。全員、嵐に備えろ!」
その声に一斉に辺りが騒がしくなった。
「確かに晴れてんのに気持ち悪ぃよな」
「ああ、エースか」
マルコが振り返るとエースがつまらなさそうに口をとんがらせて立っていた。その少し離れた後ろには先ほどのマルコと似たような姿で空を見上げるサッチ。他にもちらほらと居る隊長達も同じようにしていた。
嵐に備えて数分。準備が終わってマルコの周りは静まっていた。そして航海士の通り雲行きがおかしくなってきていて、朝から変な感じがしたのはこれかとマルコは息を吐いた。そして食堂へ。実は朝から何も食べて居らずホッとしたら腹が鳴ったのである。丁度昼飯の時間でもうほとんどの隊員達がガヤガヤと飯を食っていた。入り口付近で立っているマルコを見つけたエースが「こっちだ!」とカウンター席に座っている自分の横を指さした。
その方向にマルコは足を進めた。
「本当、今日はへんな日だな。いつもと違う気ィする」
「ああ気持ち悪ささえ感じるよい」
「結構な嵐がくるんじゃね?…おら、マルコの分だ」
「ありがとうサッチ」
と目の前で作っていたものをマルコに差し出したサッチ。
マルコは受け取ったサラダを手を合わせてから食べ始めた。隣ではこの数秒で料理に顔面を突っ込んで眠っているエースが視界の端から見えた。
サッチはそのまま厨房で自分の飯を食いながら「そういや俺達はこんなだけど親父、今日は結構調子良さそうだったな」と言った。マルコは嬉しそうに微笑んで「そうか」とだけ返した。
最近親父が体調を崩していたのを心配していたマルコは少しホッとした。朝検診しようと向かったが親父が寝ていたため時間を改めようと部屋を後にしたので知らなかった。飯を食べた後にでも顔を見に行くかと思いながら咀嚼した。
少ししてエースが目を覚ましてそのまま食べ始めた。
その姿を見てマルコとサッチはハァと呆れたように息を吐くのであった。
その時だった。
外で何やら騒ぎ始めたのを三人は感じた。他の隊長達も察したのか立ち上がろうとするのをマルコは「俺が見てくる。食ってろ」と声をかけると外からの大きな声が食堂に響いた。
「雨じゃなくて、女が振ってきたァ!!!!!!」
一番最初に食堂を飛び出したのはサッチだった。
***
飛び出したサッチに呆気になったマルコはハッとしてから追いかけるように外へ向かった。
するとサッチを囲むように人が集まっており、そこへ足を進めるとそこにはサッチに抱き留められたエースと同じくらいの歳の女の子が涎を垂らしてぐっすり眠っていた。
あからさまにガッカリしたようなサッチにマルコは「何を想像してたんだよい」と聞くと「ナイスバディの女が沢山降ってきたのかと思った…」と返してきて「逆に気持ち悪ィだろそれ」と呆れたように溜息を吐いた。
「ま、今のところは害がなさそうだ。医務室のベット寝かしてやるか」
そう零すと後ろから「俺が運んでおこう。お前は親父に」とイゾウが声をかけてきてマルコは返事をして親父の元へ向かった。
親父の耳にはすぐ届いていたようで「まあ、お前に任せるさ」と本当に調子がよくなったのかグラララと大きな声で笑った。そのまま「何か面白いことが起こりそうだなァ」と言う親父にマルコは少し笑った。
一応目を覚ましたら親父の元に連れてくると伝え、マルコは医務室へ向かった。
そこにはやはり空から降ってきたということで興味津々の奴らが女の子を取り囲んでいた。端から見た図が酷かった。呆れたように「いいから自分の持ち場に戻れ」と言うとちらほらと部屋を出て行った。
ただ一人残った奴を見てマルコはまた溜息。
「エース…お前なぁ…」
「いや、だってよォ…」
とエースが指差す方を見るとマルコは目を少し見開いた。
女の子の目から涙がぽろぽろと流れている。これは何か事情があるな、と考えながらベットの端に座って女の子の頭をそっと撫でる。
するとエースは何を思ったのかツンツンとその小さな頬をつつき始めてマルコはエースをそっとド突く。
「なにやってんだ馬鹿野郎」
「なんかやりたくなる顔してっから…鼻フックしてみていいか?」
「ダメに決まってんだろ」
今日はなんだか空がおかしかった。
何でかと聞かれると言葉では説明できないようなもので。ただ、白ひげ海賊団全員が感じていただろう…勘というヤツである。
とりあえず何かがおかしかった。
生ぬるい風がマルコの体を通っていく。それは何かを予知しているようで。マルコは空をゆっくり見上げて「薄気悪いよい」と眉間に皺をよせた。空は青く、雲一つ無い晴天であるのに。
すると、航海士が小走りで駆け寄ってきて「風が少し変わった。これから嵐が来るかも知れねぇ」と早口で言うとマルコは声を張り上げた。「嵐が来るかも知れねぇ!俺もなんだか変な感じがする。全員、嵐に備えろ!」
その声に一斉に辺りが騒がしくなった。
「確かに晴れてんのに気持ち悪ぃよな」
「ああ、エースか」
マルコが振り返るとエースがつまらなさそうに口をとんがらせて立っていた。その少し離れた後ろには先ほどのマルコと似たような姿で空を見上げるサッチ。他にもちらほらと居る隊長達も同じようにしていた。
嵐に備えて数分。準備が終わってマルコの周りは静まっていた。そして航海士の通り雲行きがおかしくなってきていて、朝から変な感じがしたのはこれかとマルコは息を吐いた。そして食堂へ。実は朝から何も食べて居らずホッとしたら腹が鳴ったのである。丁度昼飯の時間でもうほとんどの隊員達がガヤガヤと飯を食っていた。入り口付近で立っているマルコを見つけたエースが「こっちだ!」とカウンター席に座っている自分の横を指さした。
その方向にマルコは足を進めた。
「本当、今日はへんな日だな。いつもと違う気ィする」
「ああ気持ち悪ささえ感じるよい」
「結構な嵐がくるんじゃね?…おら、マルコの分だ」
「ありがとうサッチ」
と目の前で作っていたものをマルコに差し出したサッチ。
マルコは受け取ったサラダを手を合わせてから食べ始めた。隣ではこの数秒で料理に顔面を突っ込んで眠っているエースが視界の端から見えた。
サッチはそのまま厨房で自分の飯を食いながら「そういや俺達はこんなだけど親父、今日は結構調子良さそうだったな」と言った。マルコは嬉しそうに微笑んで「そうか」とだけ返した。
最近親父が体調を崩していたのを心配していたマルコは少しホッとした。朝検診しようと向かったが親父が寝ていたため時間を改めようと部屋を後にしたので知らなかった。飯を食べた後にでも顔を見に行くかと思いながら咀嚼した。
少ししてエースが目を覚ましてそのまま食べ始めた。
その姿を見てマルコとサッチはハァと呆れたように息を吐くのであった。
その時だった。
外で何やら騒ぎ始めたのを三人は感じた。他の隊長達も察したのか立ち上がろうとするのをマルコは「俺が見てくる。食ってろ」と声をかけると外からの大きな声が食堂に響いた。
「雨じゃなくて、女が振ってきたァ!!!!!!」
一番最初に食堂を飛び出したのはサッチだった。
***
飛び出したサッチに呆気になったマルコはハッとしてから追いかけるように外へ向かった。
するとサッチを囲むように人が集まっており、そこへ足を進めるとそこにはサッチに抱き留められたエースと同じくらいの歳の女の子が涎を垂らしてぐっすり眠っていた。
あからさまにガッカリしたようなサッチにマルコは「何を想像してたんだよい」と聞くと「ナイスバディの女が沢山降ってきたのかと思った…」と返してきて「逆に気持ち悪ィだろそれ」と呆れたように溜息を吐いた。
「ま、今のところは害がなさそうだ。医務室のベット寝かしてやるか」
そう零すと後ろから「俺が運んでおこう。お前は親父に」とイゾウが声をかけてきてマルコは返事をして親父の元へ向かった。
親父の耳にはすぐ届いていたようで「まあ、お前に任せるさ」と本当に調子がよくなったのかグラララと大きな声で笑った。そのまま「何か面白いことが起こりそうだなァ」と言う親父にマルコは少し笑った。
一応目を覚ましたら親父の元に連れてくると伝え、マルコは医務室へ向かった。
そこにはやはり空から降ってきたということで興味津々の奴らが女の子を取り囲んでいた。端から見た図が酷かった。呆れたように「いいから自分の持ち場に戻れ」と言うとちらほらと部屋を出て行った。
ただ一人残った奴を見てマルコはまた溜息。
「エース…お前なぁ…」
「いや、だってよォ…」
とエースが指差す方を見るとマルコは目を少し見開いた。
女の子の目から涙がぽろぽろと流れている。これは何か事情があるな、と考えながらベットの端に座って女の子の頭をそっと撫でる。
するとエースは何を思ったのかツンツンとその小さな頬をつつき始めてマルコはエースをそっとド突く。
「なにやってんだ馬鹿野郎」
「なんかやりたくなる顔してっから…鼻フックしてみていいか?」
「ダメに決まってんだろ」