父になる後藤又兵衛02


※父になる後藤又兵衛の前話
※夢主自由にトリップできるトンデモ設定
※えろ

夏。夜になっても暑いのはどの時代も同じである。なまえは現代と変わらぬ暑さにうんざりしつつ、文机に向かい夏休みの宿題を片付けていた。その姿を、彼女の膝の上に頭をのせたまま又兵衛はただぼんやりと見ている。先程まで全く構わないなまえにブツブツ文句を垂れていたが、これも彼女に此方にいる残り数日を、自分の為に使う為だと言われてしまえば何も反論できず、黙っていることしか出来ない。狂っていても物事を合理的に考える男だ。今自分が駄々をこねても無意味だと分かっていた。
それから幾時たっただろうかという時、なまえは声をあげうーんと背伸びをする。それにぴくりと反応した又兵衛は、のそりと起き上がりなまえの顔を覗き込んだ。

「あー、終わった、疲れた…」
「ったく遅えよ…この木偶がぁ…」
「ごめんなさい…でもこれ終わらないと本当にやばくって…」
「ん…」

又兵衛は唇をなまえの唇にひた、と押し当てる。そして彼は、彼女の頭をくしゃりと撫でた。
なまえは心地良さそうに微笑む。
二人が時空を超えて逢い引きするようになってから2年が過ぎようとしていたが、意外にも未だに又兵衛はこうして触れ合うことを望むのだ。

又兵衛は自身の着物を脱ぎ畳にしくと、なまえをそこに寝かせる。下唇を軽く噛み、覆われるように続けられる口づけに込められる情欲に、何も気づかないなまえではない。又兵衛のそれを受け入れるように、頬に添えられた手に彼女も手を添える。
暫くした後、気が済んだのか唇を離した又兵衛を見て、なまえ少なからず驚いた。寂しそうな、それでいて悔しそうな顔をしていたからだ。しかしその感情は少なくとも自分にだけではなく、又兵衛自身に向けられてもいるようだと彼女は感じた。数秒見つめあっていると、又兵衛がぼそりと声を発した。

「…ずっと聞きたいことがあったんだけどさぁ…お前ってぇ…石女なの…?ねぇ」
「…?どうしたんですか、急に」
「俺様達…長いことこういうことしてますよねぇ…そんなに回数も少なくないですしぃ…?」
「ばっ…は、はぁ…?」
「真面目に聞けよ…、俺様、ちゃぁんと、中に出してますよねぇ?奥にちゃんと…出してますよねぇ…?」
「…っ、はい、まあ、そうですね」

「なのに、どうして…お前…孕まねぇのぉ…?」

ボソリと呟かれた又兵衛の言葉に、なまえはキョトンとした。ガリガリと苛立たしげに頭をかく又兵衛は、自身となまえの間に流れる間の抜けていて妙な雰囲気にチッと舌打ちをする。そしてまた彼女も、呟くようにそれに答えた。

「…子供欲しいんです、か?」
「…けっ、悪いかよぉ…」

又兵衛は、まだ顔を歪めながら衣服を乱したなまえの胸元に顔を埋める。妊娠うんぬんについて心当たりのあるなまえは、思わず苦い顔をした。又兵衛の恋人である前に現代で学生でもあるなまえは、そう軽々と子を成すことは出来ない。だが避妊具などこの時代にあるわけもない上、例え