煉獄の訃報はすぐに届いた。千寿郎くんが伝えてくれたのだ。泣かないように努めているように見えたけれど、どう見てもぼろぼろに泣いている彼を見ると、今私が泣き崩れるわけにはいかないと思った。伝えに来てくれてありがとう、とりあえず上がって。お茶をいれるから、少し落ち着いてから帰るといい。そう言うと、千寿郎くんは頷いて涙を拭いた。縁側に案内してから、私は台所へ行く。急須を出すために棚にのばした手が歪んでいた。
煉獄杏寿郎が死んだ。鬼と戦って、立派に死んでいった。立派に死ぬって何よ、何が立派なもんか。生きて帰ってこなければ、何も立派なことではない。
こんなことになるのなら、任務になんて行ってほしくなかった。そもそもの話、命の危険があるような鬼殺隊なんかに入ってほしくなかった。死んでほしくなかった、あなたにはずっとずっと、生きていてほしかった。
煉獄は、愛だけを残して死んでいった。何度も何度も私を溺れさせて、そんな気なんてなかった私をその気にさせて、私が愛を吐く前に死んでしまった。あなたに散々言われた愛しているのせいで、私はもう他の男を愛せそうにない。