それいけれっつ撃退USJ!
息苦しい。ここは一体何処だろうか、ふわふわしてるし冷たい。水の中にいるみたいだ...水!?閉じていた目を開けて体を動かすと、やっぱり水の中にいるのだとわかった。驚きで開そうになった口をとっさに閉じる。そのまま明るい上を目指して泳ぎ始める。
「ぷはっ!げほっげほっ...」
水中から顔を出して息を整えながら考える。なにがどうなってここにいるのかわからないけれども、水中にいたという事はここは水難ゾーン。さっきの場所からはあまり離れていないと思う。周りを見回すとさっきまでいたところが目に入った。
「あれはオールマイト先生!来てくれたんだ...。」
先生がいるだけで妙に安心する...でもまだ戦っているみたいだ。先生ボロボロだし加勢しなくちゃ、助けなくちゃ。私は水際まで泳ぎ水から出て走った。刀は手男にやられた時に置いてきてしまったからとりあえず見つけるまでは捕縛テープでなんとかするしかないな。相澤先生の捕縛武器より柔いけどなんとかなるさ!...さっき頭を潰されたことも相まって正直言うと怖い。でもやらなきゃいけないんだ、助けなきゃいけないんだ。そうやる気を入れて足に力をいれる。その時だった、緑谷くんがオールマイトと敵の間に飛び出してきたのは。
「え、ちょ、緑谷くん!?」
物凄いスピードで間に入っていったことと、それに反応した手男がワープを使って攻撃しようとしていることに焦った。緑谷くんのことだし何か考えあってのことだろうけど、あれだと空中で避けれない。さっきの痛みと感覚を思い出してぞっとした瞬間咄嗟に手に持っていた捕縛テープを投げ手男に巻きつけ引っ張っていた。
「えっ!?」
「は?」
驚いている二人の間に踏み込み緑谷くんをキャッチしてそのまま飛ぶ。敵の攻撃範囲外まで走り抜け地面に降ろした瞬間握りしめていたテープがぐいっと引っ張られるのを感じ負けないように踏ん張った。すると手男はテープを掴んで壊してしまった。...やっぱり手に触れると発動する個性なんだな。服とか体中にある手を見る限り他のところでは発動しないみたいだしとりあえず手を警戒すればいいか。
「なんだお前、なんで生きてるんだよ、」
「...」
「だんまりかよ、ちゃんと壊したのに、なんで動いてんの。」
「敵に手の内教える程アホじゃないですよ。」
「むかつくなお前。でも先生への土産に持って帰ればいいか。」
「(先生?)」
「うん、そうだ、持って帰って今度は頭だけじゃなくて全部壊してやるよ!」
「藤宮さん後ろ!」
「!」
背後にワープを使ってのびてきた手を避けるため体を捩って腕目掛けて蹴り上げようとした時だった。
「!!!!」
「えっ?」
敵の手に何かが当たり貫通して地面にめり込んだ。今のは銃弾?
「ごめんよみんな、遅くなったね。すぐ動ける者をかき集めてきた。」
「1-Aクラス委員長飯田天哉!ただいま戻りました!!!」
「飯田君!」
聞こえてきた声をもとに出入り口を見ると先生達を連れてきてくれた飯田くんがいた。流石委員長!
「ああ、来ちゃったな。帰って出直すか黒霧。」
手男の手とワープが私の近くから消え、手男がワープで逃げようとした瞬間彼らに銃弾が降りそそいだ。
「ぐっ!」
それでも逃げようとする敵を先生達が追い詰めていくがあと一歩遅かったようでワープで逃げられてしまった。
「今回は失敗だったけど...今度は殺すぞ、平和の象徴オールマイト!あとお前、藤宮、お前も跡形も無く壊してやるからな。」
そう言い残して。
※※※
「ってぇ...両脚両腕やられた...完敗だ...脳無もやられた。手下共は瞬殺だ...子供も強かった。平和の象徴は健在だった...!話が違うぞ先生...!」
「違わないよ。」
痛い、むかつくむかつくくそくそくそ!体中痛くて指一本動かすのも億劫だ。
「せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに...まぁ、仕方ないか...残念。」
「パワー...そうだ、一人オールマイト並みの速さを持つ子供がいたな...」
「...へぇ」
「あと一人、頭壊して水に捨ててやったのに何故か全快して戻ってきた奴もいた...」
「うん?頭?」
「体も骨イってるはずなのにケロっとして戻ってきた。なんの個性だよあれ...超再生でも頭壊したら死ぬのにゾンビかよ、藤宮の野郎め。」
「藤宮...まぁ、悔やんでも仕方がない!今回だって決して無駄ではなかったハズだ。精鋭を集めろ!じっくり時間をかけて!我々は自由に動けない!だから君のような"シンボル"が必要だ。死柄木弔!次こそ君という恐怖を世に知らしめろ!」
「...」
∵