それいけ恐怖の身体測定!
ばくごーって子怖い。なんで掛け声が死ねえええ!なんだろう。最近の子供ってあんななの?私今まで田舎に居たからさっぱりだよ。都会の人達って皆あんななの?ってそんなこと考えてる暇はなかった。
「やばいやばいやばば...。」
「おい、大丈夫か?」
「と、轟君...除籍...うわわわわ」
「落ち着け。」
どうすればいいのか分からずパニクってた私に落ち着けと真顔で言ってきた轟君には悪いけど落ち着けないよ!あかん、このままだと退学だ。私の個性じゃ身体測定で良い結果なんてだせない。どうしたらいいんだ...。
「なんでそんなになってるんだ。」
「私の個性だと身体測定に上手く活かせられないんだよ。辛い。こんなところで壁にぶち当たるなんて流石雄英、さいこーほー...。」
「そうか...そういえばナナシ、小さい頃お前の個性みたこと無かったが何な「次!藤宮ナナシ!」呼ばれたぞ。」
「うひいいい...行ってます...。」
何か言いかけてた轟君の言葉に被せる様に私の名前が呼ばれた。カチコチガクブルな状態で歩き出した私の腕がぐいっと引かれたから後ろを振り向くとこれまた真顔な轟君が、なんの個性かはわからないがお前は小さい頃他の誰よりも運動神経は良かったし、なにより雄英に受かったんだ自信持て、と励ましてくれた。もうなんだか優しさが身にじゅんじゅん染みた、緊張も解けたしなんだこれ轟君マジックか。
ありがとう頑張るね!とサムズアップして私は50m走のスタート地点に立った。もう悩んだってしょうがないよね、全力で当たって砕けろだ!
※※※
「因みに除籍は嘘な。」
「え?」
相澤先生が除籍は私達の実力を引き出す為の合理的虚偽だと、めちゃんこいい笑顔(ゲス顔)で言った。ポニーテールの子が考えれば分かるでしょあんたたちばか?的なこと言っててとても恥ずかしくなりました。わ、わかってたよ合理的虚偽だってコトグライ!
最下位ではなかったけどやっぱり体力測定に活かせられる個性の子達には勝てなかった。不死身で他の人よりも身体能力高いだけでそれらを取ったら特に取り柄のない私はもっと頑張らないといけないんだ、と無性にやる気がでてきた。よし、帰ったらおじいちゃん秘伝のトレーニング頑張ろう。
∵