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「ん、はっ、ぅん、」
「ちゅ、ん、ナナシ、ナナシさ、ん、んっ」

ベッドに押し倒してキスをすると顔を真っ赤にして健気に応えるナナシさんに股間がぎゅーーっと痛くなった。軽く胸を押されて口を離すと目を蕩けさせて呼吸を整えながらこちらを見つめるナナシさん。口元も唾液で濡れててあ゛ーーーえっろい!!!額、頬、鼻、口、首筋、鎖骨と順々に口づけしながらナナシさんのシャツのボタンを取り脱がす。程良く付いている筋肉をつつーっとなぞるとくすぐったいぞ、とくすくす笑うもんだから可愛くてかわいくて。一年ぶりに見るナナシさんの体には傷が増えていた。それも一つひとつなぞり口づける。慈しむように、愛しさをこめて。一通りキスをしてから顔をあげるとナナシさんはふんわり笑ってありがとう、とか言うから今度は胸の奥がぎゅーーんとなって堪らずもう一度キスしてやる。キスをしながら手を彼の胸に持って行き触るとビクリと跳ねるナナシさんの頭を片手で押えてもっと深く口づけながら今度はしっかりと胸を触る。男のここは感じにくいって言うけど...ぷはっと口を外してそのまま胸に顔を寄せて舐めれば小さく声をあげながら眉を顰めるナナシさん。ホォー?これは今度時間をかけて弄ってみるか...。吸って舐めて触ってを繰り返しているとナナシさんが恥ずかしそうに口を開いた。

「き、君は胸が好き、なのか?そんなに、ん、」
「はい!ナナシさんの胸美味しいです!」
「!?!??」

にっこり笑ってそう答えれば目を丸くして戦慄くナナシさん可愛すぎ心のシャッター切った。そんなナナシさんにこっち、いいですか?とズボンのベルトに触るとこくりと頷かれたので遠慮なく脱がしていく。ズボンを下ろすとパンツを押し上げるナナシさんのモノ。わぁ、本当に勃ってる...夢じゃない...。先走りも滲み出ていてパンツの色が変わっているのがより一層なんか、こう、ぐっとくるものがある。生唾をのみパンツを下げると勢いよく出てくるソレに感動した。勃った...ナナシさんが勃った!感動のままじいっと見つめていると恥ずかしそうに俺の目を手で遮るナナシさん。

「そんなに、見ないでくれないか...。」
「感動してしまって...つい。」
「まあ、確かに急に勃起したことについては自分でも驚いてるよ...。」
「でしょう?」
「それでもガン見されると、困ってしまう...。」

俺の目を覆っている手を掴んで口づけると顔をもっと赤くしながらも微笑むものだからもう愛しさがこみあげてきてしょうがない。立ちあがっているモノを優しく握り溢れている先走りを絡めて上下に扱く。ぐちゅぐちゅ、と意外と響く水音と声を出すのを我慢しているのか控えめなナナシさんの声がダイレクトに俺の股に直撃する。

「んっ、ぅ、ん、ん、」
「ね、ナナシさん、声我慢せずに聞かせて?俺貴方の声が聞きたい。ね?ナナシさん、」
「ひぅ!?ぁ、あっ、降、やさっ、強くするの、ぁっあっ、」
「はは、可愛い。もっと聞かせて、もっと感じて?俺の手で、いって、ね?」
「や、め、だめだ、だめ、ぁ、ぁん、んン!」
「!」

一際大きめの声を上げてびくりびくりと体を跳ねさせながらイったナナシさんのモノから熱い迸りが勢いよく出て俺の手や顔、彼の腹等を汚す。何十年かぶりにイったナナシさんはもう久々の感覚にキャパオーバーを起こしたように時折びくりと動きながらぼーっとしていた。そんな彼の頭を撫でながら自分の顔や手についていたモノを舐め取ると、はっとした顔でナナシさんが慌てて起きあがってティッシュを渡そうとしてきたが小鹿のようにぷるぷる震えていてベッドにまた倒れ込んだ。かわいい。

「ぐっ、なんだこれっ、からだが、んぅ、」
「ああ、まだ快感が残ってるんですね。無理しないで?」
「じゃ、じゃせめてティッシュで、拭っておくれ...」
「んーもう俺にかかったのは舐めちゃいました。ナナシさんのお腹のは拭っちゃいましょうね。」
「っ!??!」

驚きで震えてるナナシさんを軽く拭うと恥ずかしそうに眉を顰めるものだから少しだけ収まっていた欲がまた湧き上がってきた。すきだ、いとしい、かわいい、すき、あいしてる。がさこそとベッド横の収納からローションを取り出してナナシさんににっこりと微笑む。それに気付いたナナシは口元をひくりとさせて固まった。

「さあ、ナナシさん、リベンジしましょう?」
「ひ...お、お手柔らかに...。」